雪消水【戦刻ナイトブラッド】 (ページ5)

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今日も俺はAが来るのが今か今かと待っていた。

「失礼します。秀吉さん、具合は如何ですか?」

……きた。今日のAは手に何か持っている。

俺はさっそく来てくれたAをからかう。

「それで?今日は俺にどんなご奉仕をしてくれるのかな？」

するとAは

「ご奉仕って…何だか意味深な言い方はやめて下さい！」

頬を膨らませて少し怒る。

うん、可愛い。マジ天使。

「ふふ、御免ね。でも実際手に持ってるそれで何をするの？」

からかい過ぎは嫌われそうなので本題に切り替える。

「あ、これですか？体温計です。怠さはあるでしょうけど熱は下がってきたんじゃないかと思って。」

どうやらAは熱を測りに来てくれたらしい。

(ふーん…体温計ね…)

「ということではい、どうぞ。」

体温計を渡そうとするA。

でも俺は違う測り方がいいかな。

もっとAに触れられるような。