変わらない、僕ら ページ5
ミニョンside
彼女がいる事は知っていた。
ただ、Aが僕たちの前に現れてから、時間が止まった様に固まった。じわじわと僕の中に侵食していく彼女。ずっと会いたかった、初恋の人。
それなのに、僕はどうして、
「ミニョナ、大丈夫？」
となりに座るミンギがすごく心配そうに顔を覗き込んだから、「ああ、」と小さく呟いた。大丈夫だ、ともう一度言い聞かせて彼女の方を見る。
すると、何につまづいたのか体勢を崩した彼女。そう言うところも昔と全然変わらないな、
危なっかしくて、ほっとけなくて、守ってあげたくなる。
だけど、僕はあの日と同じように、彼女に手を伸ばす事が出来なくて、
「何してんだろう、」
「ん？」
「いや、」
無力だ、悔しいぐらい
「「「「こんにちは、PLADISエンターテイメント練習生です」」」」
周りの目が変わった。
どうしてデビューした人達が出るんだ、ってそんな目をしてる。僕たちは場違いなのか？
僕たちはもう一度、舞台に立ちたいだけだ。
「PLADISエンターテイメント練習生、ファンミニョンです」
深くお辞儀をして、頭を上げた時ふと彼女と目があった。
笑うこともなく、ただ真っ直ぐに僕たちを見つめる彼女は、まるで知らない人みたいで、
彼女も、変わってしまったのか、
そう思ったけど、僕らのパフォーマンスを終えて、涙を見せたカヒぬなを心配そうに見つめる彼女が、涙を堪えている彼女が、昔のままの彼女で、僕もつられて泣きそうになる。
僕が泣いてどうするんだ、そう奮い立たせて、ステージを後にした。
「あいつ、変わんないな」
裏に戻るとドンホが口を開いた。そうだ。僕だけじゃなくて、皆んなも…
「ホント、別人みたいだったらどうしようって思ったけど、こけそうになった所とか、涙を堪えてるのとか、…全然変わらなかったね」
嬉しそうに、ちょっとだけ寂しそうに話すミンギ。ああそう言えば2人はよく一緒に居たな。
ここがどうだ、こうだ、と彼女について話しているドンホとミンギの横でずっと黙っているジョンヒョン。
「ジョンヒョナ」
「…ん？」
「あのさ、」
"PLADISの練習は移動してくださーい！！"
はい、と行ってしまったミンギとドンホに続いて僕らもついていく。
「ミニョナ、どうしたの？」
「いや、…なんでもない」
あいつが考えてる事が何となくわかって、何も言えなくて、僕たちは自分の椅子に戻った。
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umi - ミニョンとのからみ、最高です！ キュンキュンしながら、読んでいます！！ 更新頑張ってください♪♪♪ (2018年3月29日 21時) (
レス) id: 648b18a84a (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ(プロフ) - すごく面白いです！ミニョンとの絡みとかすごくキュンキュンしながら読んでます！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 85e49f0ccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモ x他1人 | 作成日時：2018年1月31日 23時
