検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:43,564 hit

*ジョンヒョンの優しさ ページ19

.

だけど、期待の波は一気に大きくなって、小さくて幼かった私を一瞬にして飲み込んだ。



「……な、にこれ、」

「、A、こんなの気にしちゃダメよ」

「そうよ!言いたい奴には言わせておけばいいんだから。そうでしょう?」

「…A、大丈夫?」




次々と掲示板などに流れてくる誹謗中傷。それと裏腹に期待の声もたくさん届いた。

誹謗中傷なんて、デビューした時から分かって居た事だ。みんながみんな自分のことを好きになってくれる訳がないじゃない。負けちゃダメよ。



そうやって自分に言い聞かせて、いつからか「私は大丈夫」って口癖みたいに呟いてた。



本当はこの時から壊れていってたんだと思う。




+++




ある日事務所で、居残り練習をした時。

私の後ろに人影が見えて、




次の瞬間…飛んできた塊に絶句した。






「あんたなんか居なくなればいいのよ!!!」

「あんたが居なかったら私はデビューできたのに!!!」

「あんたのせいで!!」





飛び交う罵声と飛んできたモノのせいで、状況が追いつかなくて、ただその場で固まった。


頭から垂れてきたのは黄色い液体…みたいな、






「……なに、これ」





明らかに人の頭にあるわけ無い、誰かに故意に乗せられた以外あり得ない黄色い物体。






「……こんな漫画みたいなこと、って…」





はは、と乾いた笑いが廊下に消えていく。



べっとりと髪に張り付いたそれは料理で使うはずの卵だ。なんで私なんかに……






「、……A?なにして、って、…どうしたのそれ」



「………ジョンヒョナ、」






なんでこんな時に、ここを通るかなあ。

こんな姿絶対に見られたくなかったのに、





「、…ちょっと、とりあえずこっちに来て」




そう言って誰もいない練習室に入れば、ぽすっとTシャツが飛んで来た。




「……これ着な。それから髪の毛ちょっと洗って、」


「…ありがと」

「ほら、後ろ向いとくから」





私が着替えやすい様に後ろを向いてくれたジョンヒョンの優しさと気遣いに涙が出そうになった。



なんでこんな事になったのか、



ジョンヒョンは一度も私に聞かなかった。

*逢いたい理由→←*君が心に住み着いた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
256人がお気に入り
設定タグ:produce101 , Wannaone , NU'EST
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

umi - ミニョンとのからみ、最高です! キュンキュンしながら、読んでいます!! 更新頑張ってください♪♪♪ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 648b18a84a (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ(プロフ) - すごく面白いです!ミニョンとの絡みとかすごくキュンキュンしながら読んでます!更新頑張ってくださいね!応援してます! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 85e49f0ccb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モモ x他1人 | 作成日時:2018年1月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。