気付かぬ想いと募る恋心。 (ページ5)

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4話ページ5

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河井「お、うみ。おはよ」

「おはようございます！」

海崎、の海をとって、
芸人仲間は、「うみ」と呼ぶ人が多い。

結構「うみ」と呼ばれるのは好きなんだけど…

そういえば、多田さんは「うみ」って呼ばないなあ。

稲田「おはよ。
うみってどこ住んでるん？」

「えっと、」

河井「あぁ、言わんほうがええで。
こいつほんますぐ言うねん。

この間もライブで俺とトットの2人の家配信でバラしてん」

「えっ！」

稲田「流れでやん！
普通は言わんから大丈夫！な、うみ！」

河井「なんでそんなに聞きたいねん！きしょいなあ！」

まるで漫才のような会話が、
目の前で繰り広げられる。

トットさんの家、ということは多田さんの家…
ってことはイコールわたしの家だ。

細かく住所を言ったわけではないんだろうけど…

河井「うみ？どうした？」

「え、あぁ、いや、なんでもないです！」

白井「おはようございます〜！
なあ、うみ！俺やっぱり家買うんは辞めた！」

「ほえー、じゃあ引っ越すのもやめるん？」

白井「いや！引っ越す！
中野にええ物件があってな〜！」

河井「あっ、おま、」

「あ」

稲田「へえ、白井中野に引っ越すん？」

白井「はい！」

稲田「そーかそーか！」

河井「…ま、白井はええか」

「ですね」

河井「あ、そや、うみ」

「はい？」

河井「今日仕事終わった後ちょっと時間ある？」

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