気付かぬ想いと募る恋心。 (ページ15)

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14話ページ15

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仕事を終えて、
最寄りの駅を出ると、

ポケットの中で携帯が震えた。

＿今コンビニにおるんやけど、なんかいる？

多田さんからだ。

＿マンションの前のコンビニですか？

＿私今駅出たとこなんで、寄ります

そう送ると、
すぐに既読がついた。

＿了解

少し歩くスピードを早めて、
マンションの前のコンビニに入ると、

お酒のコーナーの前に多田さんの姿があった。

多田「お疲れ」

「お疲れ様です！」

多田「早かったな」

「ゲストのアイドルの子が次控えてたみたいで、
ちょっとだけ収録巻きました」

多田「ほーん」

カゴの中を見ると、多田さんの好きなお酒ばっかりだったので、
私の好きなお酒も何個か入れると、

多田さんは何も言わずにレジへと向かった。

「お金、あとで払いますよ」

多田「ん、ええよこんくらい」

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家に着き、お互い部屋着に着替えると、
すぐにリビングに集合した。

多田「ほな、乾杯」

「かんぱい！」

軽く缶を合わせ、
お互いアルコールを喉に流し込んだ。

私は一口で缶を口から離し、おつまみに手を伸ばしたが、
多田さんは飲み切ってしまったようで、すぐに２本目を開けた。

「多田さん、明日も仕事なんですから飲みすぎないでくださいよ」

多田「わかってる」

「ほんまですか〜？」

多田「…山添に、」

「山添に？」

多田「最近、うみさんと一緒にいるとこ見ないですねって言われた」

「あー、たしかに。外ではあんまり一緒にいないかもですね。
不仲説とか流したら面白いかもですね」

多田「なんやそれ、(笑」

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