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Case.02 ページ3

「あ、二ノ瀬さん、斎藤さんのとこ行くならこれ持って行って」

『はい、わかりました』

頼まれた書類の山を抱え、別の課へ向かう。警察と言うと真っ先に事件担当を連想させられるが、庶務は基本的に雑務が多いのだ。

配属された当初は不満ばかりだったけれど、なんだかんだみんないい人だし、楽しい。

『他の課に行く機会も多いしね〜っとと……』

少し多い荷物に少しだけよろめく。重いとかでなく単純にバランスの問題。

紙の束というのは知っての通りばら撒くと非常にまずい。だから細心の注意が必要なのである。

そんなことを一人考えていると、不意に手元が軽くなった。周りを見ているようで見ていなかった為に、少しばかり慌てて手元を見れば先程の3分の1に減った書類の山。

『ん…!?あれ!?』

「考え事をしながら歩いてたら、そのうちぶつかるぞ」

声のした方を見れば、私の持つ書類の丁度2倍ほどの量を持った裕也が呆れたような顔で立っていた。

恐らく先程までは私が持っていただろうそれを危なげなく両手で持っているのは、やはり体格差か。

『あはは〜すみません…以後気をつけるので、それ返していただいても…?』

「ん、うちの課までか」

聞いてやしない、コノヤロウ。

『…私がそういう扱いされるの嫌いなの、知っているでしょう』

「危なっかしく運んでるのを無視するわけにもいかないだろ」

ぐうの音も出ない。けれどやっぱり、女だからと言って気遣われるのは例え恋人でも許せないのだ。

『…ゆう』

「それにこういう時くらいしか、彼氏面、できないだろう」

思わず裕也の顔を見れば正面を向いているせいで表情はわからないが、耳まで赤くなっている。彼氏面、したいと思ってたのか。

………うーん、許した。

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ルカ(プロフ) - Mach es!頑張れ! (2018年8月11日 8時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます…! (2018年7月31日 7時) (レス) id: b4e059d7cb (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3-2話に誤字がありました。「雄也」ではなく、「裕也」です。 (2018年7月27日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月17日 19時

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