Case.01 ページ1
「…あ!!!丁度いいところに!!!二ノ瀬、今すぐ風見さんのとこ行け!!」
『え、えええ………もしかしてまたですか?』
警視庁公安部庶務に席を置いている私は登庁するなりその場にいた人達にそんな指示を出された。
初めてのことではないので呆れ半ば彼の元へと向かう。
『風見さーん、生きてますか〜』
彼の席へ行けばいつも気を張りまくっているのが嘘かのように机に突っ伏していた。
私の声に身動ぎをして顔だけをあげる。
「………A………」
その顔には疲労が隠されもせずに出ていた。職場であるというのに名前呼び。これは相当参ってるやつだ。
『はいはい、お疲れ様でわっ』
労わってやろうと手を伸ばすとその手を掴まれそのまま抱きしめられた。倒れ込みそうになるのを既のところで踏み込み留める。
『危ないなあ…』
「……………柔らかい」
『こらこら、ここ警視庁』
「……………いい匂い」
『……この人何徹目ですか?』
私たちのやりとりにまだ見慣れていないのか、困ったようにオロオロしていた新人くんにそう聞けば、4徹目だと返ってきた。
なら仕方ない。
『仮眠室行ってらっしゃい。午後になったら行ってあげますから』
「…いや、この後まだやることが……」
『降谷さんになら私が連絡しておきますから』
「何故それを…いやていうかいつ彼と」
『前貴方がぶっ倒れた時に』
「オァ…………………」
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ルカ(プロフ) - Mach es!頑張れ! (2018年8月11日 8時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
瑶(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます…! (2018年7月31日 7時) (レス) id: b4e059d7cb (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 3-2話に誤字がありました。「雄也」ではなく、「裕也」です。 (2018年7月27日 17時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑶 | 作成日時:2018年5月17日 19時