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「あ、待ってくださいコナンくん!」
「ほら、さっさとしねえと公園取られちまうぞ」
小学生達がサッカーボール片手に無邪気に走っている。平和だなあ、なんて爺さんのようなことを考えながらぼんやり過ごす夕方。
風見と別れ、急に入ったバイトまでの時間を潰す。
元々入っていた子が熱で来れなくなり、その連絡が入ったのが数十分前。
俺の元に連絡が来たのが5分ほど前だった。
もちろん暇を持て余していた俺は代理を快く引き受け、それまでの時間をこうして潰していたのだった。
引き受けたのは、風見と直接言葉を交わせたことで上機嫌だったのもあったりする。うーん、我ながらちょろい。
「「「あ!」」」
『うん?』
気が抜けている時の人は存外反射神経が悪い。
頭では今飛んできているあの丸い球がこのままでは自分の顔面に直撃すると分かっていても、体は動かないものである。
獅堂A、御歳30歳。顔面で小学生のものだとは思えない豪速球をクリーンヒット、ナイスキャッチした瞬間だった。
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さら - 面白いです!更新楽しみに待っています! (2018年5月23日 12時) (レス) id: 379ce13f10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑶 | 作成日時:2018年5月15日 23時