【風見裕也】Calling,Calling!!【男主】 (ページ4)

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「……昨日は悪かったな」

『別にいいよ、いつものことだし』

そもそも職業柄機密情報を多く持ってることもあり、あまり飲めないとそういえば前言っていた。

昨日飲めたとしても、いつものちびちび飲みでこいつは終わらせてしまうのだろう。

ならまあ、どっちでもいい。

「埋め合わせは…」

『そういうのもいいっていつも言ってるだろ～。相変わらず真面目だなあ風見は』

昔から変わっていない。そういうところが、俺は好きなのだ。

だが今までは何となく引き下がっていた風見もさすがにそうもいかなくなってきたらしく、一日休暇を必ず取るからと俺の予定を聞いてきた。

「…ってお前はいつでも暇か」

『急に失礼だな！？人を無職みたいに言いやがって………』

「フリーターなんて似たようなもんだろう」

酷い言われ様である。全国のフリーターに謝れ。

『俺にだって予定がある時はあるさ。今は工事現場とコンビニかけ持ちしてんの』

「……いい加減身を固めたらどうだ？お前、顔は悪くないんだし…」

それをお前が、言うか。

『…ブーメランだなあ』

もしお前がちゃんと家庭を、あるいは恋人を持っていてくれれば。そしたら俺だって身を固めるさ。

そんな言葉は腹の中で丸め込まれた。

「…オレはいいんだよ。こんな仕事だし」

『そーかよ』

そんなことを言ったら俺だって。

そんな言葉は喉に突っかかって、腹に戻って言った。