96度目の人生 ページ10
しのぶの検査をうけて、本当に全快していることを確認してもらう。
しのぶは驚いて、信じられないと言ったように私を見たが、直ぐにまぁAだからと言われた。
何それ、酷くないですか?
そう言えば皆気になっていると思うけど←メタイって。
しのぶさん、カナエさん、じゃなくてしのぶ、カナエ呼びになったのは、2人にさん付けはやめてと言われたから。
初めこそは渋々だったし、慣れなかったけど今では慣れて、しのぶ、カナエと呼ばせてもらっている。
と、そうだった。
今私は炭治郎達のいる山の麓まで来ている。
冨岡さんがこっち方面の任務を受けたと知ったのが今朝。
そして、直ぐに走り、ついたのが昼、現在だ。
村に炭治郎がいた。
原作通りだ。
私は腰に掛けた刀をぎゅっと握り、山へと足を踏み入れた。
山の中は雪がめちゃくちゃ積もっていて、すごく歩きにくかったから今は忍者みたいに飛んで跳ねて、木々を行き来している。
そして、木の上から禰豆子ちゃんが見える。
わたしはそれに気を取られて、足を滑らせて下へと落ちてしまう。
『いったぁ……雪が無かったら怪我してた…』
雪様々だわ…なんて思いながら自身についた雪を払う。
禰「あの…大丈夫ですか?」
『おっわ。吃驚した…あ、大丈夫です。』
吃驚してまた後ろへと転けてしまう。
禰豆子ちゃんはそれに驚いていたようだが、驚かせてすみません、と言って手を貸してくれる。
私はありがとうといって禰豆子ちゃんの手をとり、立つ。
『あの…私この山を超えないと行けなくて…でも今日中は無理そうなので、民家でもないかと探していたのですが…近くにお住いですか?』
そう控えめに聞けば、禰豆子ちゃんは少し目を見開いて、近くに住んでますよと笑ってこたえてくれる。
『あの、申し訳ないのですが今晩だけ泊めさせていただけませんか?』
禰豆子ちゃんは二つ返事で了承してくれ、私を家へと案内してくれた。
皆は初めこそは驚いていたようだが、直ぐに歓迎してくれる。
『(あぁ優しい人達だ。みんな暖かい。)』
今夜、ここに無惨が来る。
なんとしても守り抜かなければならない。
そして、炭治郎は今の鬼殺隊に絶対必要だ。
申し訳ないが、先の物語を見ると禰豆子の鬼化も必須。
なんとしても、皆の幸せな未来のため、原作を壊しつつ、原作を守る。
それが私に出来ること。
『(さぁ、原作の開始だ。)』
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七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです。次の更新も頑張ってください。楽しみに待っています! (2022年10月30日 18時) (レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
三日月夜桜 - 面白かったです。次の更新頑張ってください。楽しみです。応援してます。 (2022年6月4日 19時) (レス) @page19 id: d397310001 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 続編おめでとうございます!更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!頑張ってください!(*≧∀≦*) (2021年1月27日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年8月26日 0時