94度目の人生 ページ8
次に目が覚めたとき、見知らぬ天井が見えた。
『どれくらい寝てた…？』
ぱっと起き上がり、場所と時間の確認をするために部屋からでる。
『蝶屋敷か…カナエ達は……ってあ。カナヲちゃん？』
スタスタと歩いていると縁側にちょこんと座る私の知っているカナヲちゃんよりも、少し幼いカナヲちゃんがいた。
『(えっ、かっっっっわ。可愛すぎん？？)』
カナヲは私の声に気づいたようで、此方を向く。
しかし、その口が開くことは無く、私をじーっと見つめる。
『カナエとしのぶからお話沢山聞いてるけど、会うのは初めましてだよね？夢幻Aです。よろしくね？』
そう言ってにっこりと微笑めばカナヲは少しだけ、ほんの少しだけ瞳に揺らぎを見せる。
『無理しなくて大丈夫。でも、よければ少しずつでいいから私と仲良くしてくれないかな？』
カナヲは少し困惑をその瞳に映したが、コクリと頷く。
私はカナヲの手を取ってお礼を云う。
『そうだ。聞きたいことがあるんだけどいい？』
そう言えばまた頷いてくれる。
『えっと、しのぶかカナエって何処にいるか分かる？』
カナヲは直ぐに指を指してあっちと小さな声で教えてくれる。
『ありがとう。今日は時間が無いけれどまた今度ゆっくり話そうね。』
そう言って私はカナヲの手を離し、立ち上がる。
カナヲはまた庭を見始めたようで、私はそのままカナヲがさしてくれた方向へとあるきだした。
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七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです。次の更新も頑張ってください。楽しみに待っています！ (2022年10月30日 18時) (
レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
三日月夜桜 - 面白かったです。次の更新頑張ってください。楽しみです。応援してます。 (2022年6月4日 19時) (レス) @page19 id: d397310001 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！頑張ってください！(*≧∀≦*) (2021年1月27日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年8月26日 0時
