107度目の人生 ページ21
談笑しながら歩いていれば、弥生が伝令ィーッ!と頭の上をくるくると飛び回る。
『了解、小芭内、悪いけれど皆さんを私の家までご案内してね。葵枝さん、家の中は自由にして頂いて構いませんから。それでは!』
私は弥生にいわれた場所へと走り出した。
葵枝さん達を家に迎え、2年が経とうとしていた。
その間に家に帰った回数は片手で数えられるほどの回数。
家に帰る度に葵枝さんから心配されたし、任務でたまに一緒になる柱や蝶屋敷の面々からも心配された。
なんでこんなに心配ばっかされてんの??
あぁ、そうだった、この2年間の間に何回か鱗滝さんのところにも足を運んだ。
逢いに行く度に炭治郎くんは身体が逞しくなっていっていた。
炭治郎くんの力の源である家族の死という部分を変えてしまったんだ、この先どんな展開になるかなんてもう分からない。
私は空いた時間でひたすら炭治郎くんへと訓練をつけた。
なかなか筋はいいと思う。
けれど、普通の剣士と変わらない。
否、普通の剣士よりかは少しできている方なのかもしれないが、やっぱり力が足りているのかは不安な気もするが……。
そんな炭治郎くんが最終決戦へと向かったと鱗滝さんから今しがた連絡がきたわけだが……
『ああっ、不安すぎる、どうする?成長に必要であっただろう、手鬼はもう倒してしまっているしィ……!頼む、力を付けてくれよ、炭治郎くんっ!』
私はそんなことを必死に空へと願い続けた。
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七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです。次の更新も頑張ってください。楽しみに待っています! (2022年10月30日 18時) (レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
三日月夜桜 - 面白かったです。次の更新頑張ってください。楽しみです。応援してます。 (2022年6月4日 19時) (レス) @page19 id: d397310001 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 続編おめでとうございます!更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!頑張ってください!(*≧∀≦*) (2021年1月27日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年8月26日 0時