100度目の人生 ページ14
無惨の攻撃には、彼の血が含まれている。
禰豆子ちゃんは苦しみだしたが、一時してはたりと気絶した。
皆で禰豆子ちゃんへかけ続けた中、カタッと入口で物音がした。
炭治郎だ。
彼が目を見開いてこちらを見ていた。
炭「禰豆子…!母ちゃん、何が…」
『すみません、私の責任です。守り、切れなかった。』
深々と頭を下げ、謝る。
炭「禰豆子はまだ暖かいです、医者にみせれば助かるかもしれない!」
『禰豆子ちゃんは、助かりはします。けど、鬼になってしまう。』
鬼?何を言って、と炭治郎が困惑を見せる。
それは他のみんなも同じだった。
『先程来ていたのが鬼です。あいつは鬼の始祖。あいつの血を体内に取り込むと、死ぬか鬼になるかの道しかないです。』
けど、と私は禰豆子ちゃんの傷口を指さす。
『禰豆子ちゃんの傷口を見てください。腫れ上がったりしていなければ、血も吐いていない。禰豆子ちゃんは、鬼の血を受け入れることで生きようとしています。』
私はすっと頭を下げる。
『すみませんが、貴方達家族を私に匿わせてください。私が無惨を倒すその時まで。鬼は無惨を倒せば消えます。』
だから、どうかその時までは、と。
すると、葵枝さんは私に頭を上げてください、と言うと、分かりました、と答えた。
葵「あなたが鬼の始祖、というのを倒せば私達はここへ戻ってこれるのですよね?」
はい、と私が答えるとなら、私たちをどうかお守りください、と葵枝さんから頭を下げられる。
私は慌てて葵枝さんに、頭を上げてくださいと言うと、葵枝さんは渋々と頭を上げてくれた。
これで、この人達がこの先不確定な未来の中で死んでしまう可能性が減った。
私はほっと一息を吐くと、炭治郎へと声をかける。
『炭治郎くん。君は禰豆子ちゃんを人に戻したいかい?』
炭治郎はその問いにはい、と答える。
『なら、鬼殺隊においで。君は鬼殺の剣士になれる。私は鬼を消す方法は知っているが、人に戻す方法を知らないんだ。』
だから、一緒に探ろう、そう言うと、炭治郎ははい!と答えてくれた。
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七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです。次の更新も頑張ってください。楽しみに待っています! (2022年10月30日 18時) (レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
三日月夜桜 - 面白かったです。次の更新頑張ってください。楽しみです。応援してます。 (2022年6月4日 19時) (レス) @page19 id: d397310001 (このIDを非表示/違反報告)
時雨坂 - 続編おめでとうございます!更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!頑張ってください!(*≧∀≦*) (2021年1月27日 21時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年8月26日 0時