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48度目の人生 ページ5

すっかり逆上せてしまった頃、紗夜ちゃんが私を呼びに来てくれた。


私はふらつくからだを紗夜ちゃんに支えてもらって脱衣所まで歩く。



『ごめ、ありがとう。先に戻ってて。』



そう言った私の言葉に返事をしてトタトタと戻っていく。


多分紗夜ちゃんが用意してくれたんだろう、着物を着て居間へ行く。


美味しそうな匂いと共に暖かいご飯がテーブルに用意されてあるのが見える。



悲「勝手に台所を使わせてもらった…すまない。」



そう言って子供たちと料理を用意する悲鳴嶼さん。


『いえ、大丈夫です。準備してくれてありがとうございます。』


そして席につく。


目の前には美味しそうな食事。


誰かの作ったご飯を家で食べるのは久しぶりだ。


『いただきます。』



パクリと1口食べればとても美味しかった。


私は黙って口に美味しい朝餉を放り込んでいく。



鮭の焼き魚に、お豆腐の入った味噌汁、青菜のお浸し、昨日の残りをアレンジした煮物。



どれもこれも美味しくて箸が止まらなかった。




『美味しかったです。御馳走様でした。』


悲「あぁ、皆で食べる食事は美味しいものだ。今日は稽古をよろしく頼む。」



そう言って微笑んだ悲鳴嶼さんに返事をしてから食器を下げ、洗っていく。


不思議と心は軽かった。



子供たちも手伝ってくれてすぐに終わる。



そのあとは布団を干したり、色々としてから悲鳴嶼さんと稽古をする。



『先ずは基礎体力とその細い身体をどうにかしましょか。』



悲「南無…」



『あぁ、それと同時に気配を誰よりも察知出来るようにもしないと行けません。目が見えないというのは命の危険にも繋がりますからね。』



そして立てた訓練内容はこうだ。


一.腕立て 上体起こし 背筋 3000ずつ

二.庭にある岩を両手で押して一町以上動かす

三.私が竹刀を振り下ろすからそれを止める

四.子供たち+私で悲鳴嶼さんを囲み、後ろにいるのが誰かを当てる。


とまぁ、こんなものだ。


素振りや呼吸法はまだ早いからこれらが余裕でクリアできるようになってからと考えている。



私がいることで悲鳴嶼さんの柱就任が遅れたりなんかしたら笑えないから厳しく行くことにした。

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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月23日 2時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - や、やばい!続きのお恵みをっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月23日 0時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!頑張って続き書いていきますね! (2020年7月5日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
- この話すっごく好きです!続きも楽しみにしてます! (2020年7月1日 17時) (レス) id: 456d2e2709 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - つむ狐さん» ありがとうございます!更新停止してしまっていましたが、これからまた更新を頑張っていくのでお願いします! (2020年6月23日 5時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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