70度目の人生 ページ28
お互いが落ち着いたから御館様がそうだと切り出す。
お「Aは薬だけ寄越してずっとここによってくれてなかっただろう?」
『え、はい…』
お「その間にね、子供達が生まれたんだ。」
そう言った御館様の表情はとても明るくて幸せそうだった。
『お子様ですか?あ!だから今日はあまね様がお見えでないのですね!』
お「そうだよ、よければAに会わせたいんだけれど、時間は大丈夫かい?」
もちろんです!と食い気味に詰めよれば、御館様はにこっと微笑んで立ち上がる。
『そう言えばお調子はどうですか?視力が落ちた…などはございませんか?』
お「Aの薬のおかげか、ずっと調子がいいんだ。自分の体が弱いことを忘れそうだよ。」
この間なんて娘達とはしゃいで庭を走ってしまったよとはにかみながら言ってくれる。
『(娘達…にちか様とひなき様か?もう走られるのか…てことは輝利哉様もお生まれなのでは?)』
と考えたところであまね様と子供たちのいる部屋の前につく。
お「Aをつれてきたんだ。入ってもいいかい?」
あ「えぇ、どうぞ。ちょうど今子供たちにおやつを与えていたところです。」
どうぞという言葉に御館様は襖を開け、子供たちのところへと行く。
『(可愛くてしょうがない、といったところだな)』
そんな御館様に微笑んでいれば、あまね様から手招きをされる。
『ご無沙汰しておりました…お身体大丈夫ですか?』
あ「えぇ、大丈夫です。右にいるのがにちかで、左にいるのがひなきです。そしてこの子が輝利哉といいます。」
お菓子を美味しそうき食べているにちか様とひなき様はまだ子供らしく、とても愛くるしかった。
『始めまして、幻柱の夢幻Aと申します。』
に「産屋敷にちかです。」
ひ「産屋敷ひなきです。」
ぺこりと頭を下げて、あまね様の元へととてとてとかけて行く。
『御館様…』
お「なんだい?」
『これは…可愛いですね。』
そうだろう?と2人であまね様達を見つめる。
いや、本当に可愛いしお美しいし、神々しさを感じる…
『輝利哉様は寝ていらっしゃるんですね…寝顔も可愛いらしい……というかこの年でここまで顔が出来上がっているなんて…美形は羨ましいですね。』
輝利哉様の手をつんつんと触ると寝ている輝利哉様がその小さなお手で私の人差し指を握る。
『かわ…?え、無理…可愛すぎです……』
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鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年8月23日 2時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - や、やばい!続きのお恵みをっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月23日 0時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - 絢さん» ありがとうございます!頑張って続き書いていきますね! (2020年7月5日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - この話すっごく好きです!続きも楽しみにしてます! (2020年7月1日 17時) (レス) id: 456d2e2709 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - つむ狐さん» ありがとうございます!更新停止してしまっていましたが、これからまた更新を頑張っていくのでお願いします! (2020年6月23日 5時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2020年5月13日 20時