鬼殺隊の史上最年少の天才剣士は、トリップ少女/弐

87度目の人生 ページ45

それから間もなく、先にバテて帰ってきたのは予想通り小芭内だった。



『はい、お水。ゆっくり息を整えて飲みな？』



私の言ったとおりに深呼吸を繰り返し、水をごくごくと飲み干していく小芭内。




『まぁ一応聞くけど何周？』




小｢……15…｣



ボソッといった小芭内は悔しそうだった。




『そっかそっか。初めにしては上出来じゃん。なら、つぎは柔軟をしようか。』



そう言えばさらにムスッとする小芭内。



小｢…初めから分かっていたようにいうのだな。｣





『ん？勿論。だって今までずっと地下にいたんでしょ？それがいきなり体力お化けだったらビックリだって！』





私が予想していたよりも走ってたよと言えば、納得はしていないようだが、柔軟を始めてくれた。




『(んん…人を育てるってむずかしい…)』




それから間もなく滝のように汗を流した実弥さんがべしゃっと倒れ込んできた。




『はーい、おつかれさま！』



そう言ってドバドバと水を掛けてあげる。



それから少したったら起き上がって水筒の水を全て飲み干してしまった。



『で、実弥さんは何周走れました？30くらいですか？』



実｢あぁ？舐めてんのかァ…50周に決まってんだろうがぁ｣




そう言った実弥さんに目を見開いて驚く。



隣の小芭内は少し目を見開いたがすぐに悔しそうな顔になる。




『まいったな、もう少しかかるかと踏んでいたが…私は少し舐めていたみたいだ…』




私は実弥さんには実弥さんにあった修行内容を、小芭内には小芭内にあった修行内容を考え、紙に書き出して渡す。



『これらを全て1週間でこなしてください。ギリギリでこなすようじゃ意味が無いですからね？余裕でこなすように。』

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