愛されたい24 ページ26
チクタクと静かな空間に時計の音とイレイザーヘッドがお茶を入れる音だけが響く。
『(逃げようと思ったけどやっぱり逃げれなかったなぁ…どうしよ…個性で雄英の外にテレポートする？イレイザーヘッドには申し訳ないけどそうしよう…)』
そして私はイメージを練る。
先程自分がたっていた雄英の正門まえのイメージ、そしてそこで立っているイメージ。
『テレポート…!!』
景色が変わるはずだった。
でも、それはイレイザーヘッドによって止められた。
『(流石プロ…瞬時に私の声に反応した。)』
相｢はぁ、合理的にいこうか。今年で15歳ってことはまだ中学生だよな？｣
重力に逆らって上がった髪の毛がイレイザーヘッドが目を閉じたと同時にふわっと重力に従う。
そしてまた目を開けたイレイザーヘッドは目薬をさす。
『ドライアイなんですか？』
相｢そうだね、俺はドライアイだ。だから個性、使わせるなよ？次はお前が答える番。｣
そう言って私に入れたお茶を出してくれる。
私はそれをもち、ふぅーふぅーと息をふきかける。
『はい、まだ中学生ですね。中学3年。…イレイザーヘッドってここの教師してるんですか？』
相｢あぁ、雄英の教師だ。まぁ、今年は担任持ってないけどね。…どうして家出をした？｣
わぁ、いきなり確信ついてくるなぁ…
なんて言えばいいんだろうか…んー。
『別に酷い虐待されてる訳じゃあないですよ。お母さんに私を見て欲しいかったから。…ここに入ったらイレイザーヘッドが担任してくれますか？』
相｢母親に…？担任は入ってからのお楽しみ。希望を与えるとしたら俺が担任になる確率はゼロではないよ。…見て欲しいってどういうこと？｣
イレイザーヘッドと私はこうやって淡々と質問をして答えて、質問をするを繰り返していく。
『そのままの意味ですよ？私には双子の弟がいるんですけどお母さんはそっちばかりが可愛くてしょうがない。私は…個性を持ってるから…』
弟くんは個性持ってないのか？
『えぇ、無個性です。私は幼馴染曰く、チート個性らしいです。イメージしたもの全て実現可能な個性。きっと私が出久の可能性を全て奪ったんだ。』
お母さんに見てもらいたいってのはちゃんと話したのか？
『話せるわけないです、お母さん私の話聞いてくれないから。それよりも出久、出久って…』
気づけばイレイザーヘッドが入れたお茶はすっかりと冷めてしまっていた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
まいねーむいずオタッキーちゃん！ - なんか...コタローはひとり暮らし、のキャラみたい...？(((( (2022年12月3日 9時) (レス) @page42 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - カノン(。・ω・。)ゞさん» え、まじですか笑ありがとうございます (2021年7月13日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(。・ω・。)ゞ - 好きなものダダ被り！www応援してます！ (2021年7月11日 21時) (レス) id: f39ef1e54a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - すややさん» ありがとうございますー！毎日更新目指してるので是非読んでくださーい (2020年5月18日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年4月23日 11時
