愛されたい35 ページ39
『え？』
気づいたときには私の手から携帯は奪われ、携帯ケースはお母さんの手の中にあった。
『だめ、ねぇ、お母さん返して…それは嫌だ…』
引｢貴方なんかよりも出久の方がヒーロー好きなんだから、貴方が持ってても意味ないでしょ？｣
そのサインは流れとはいえ相澤さんが…憧れのヒーロー、イレイザーヘッドが私のために書いてくれたサイン。
それにその携帯ケースは、出久が私のために一生懸命お小遣いを貯めて誕生日にくれたものなの。
だから、お願い。
他のものは全部出久にあげるから、それはやめて。
『おかあさ…出｢お母さん、それはAのだから返して？｣』
出｢そのケース、お小遣い一生懸命貯めてそれでも安いやつしか買えなかったけど、僕がAにプレゼントしたやつなんだ。｣
それに、イレイザーヘッドは僕よりもAの方が好きなんだよ？とお母さんの手から携帯ケースを取り上げる出久。
出｢確かにイレイザーヘッドのファンサは珍しいし、そのサインも羨ましいよ…！でもそのファンサは、きっとAだからしてくれたんだと思う。｣
『出久…』
出久は入っと言ってケースをはめた携帯を私に返してくれる。
『出久、ありがとう、ごめんね。』
出｢なんでAが謝るの？｣
と苦笑混じりで返してくれる。
本当に優しいヒーローだなぁ、出久は。
引｢そう？出久がそれでいいならいいんだけど…｣
出久が私の方を向いた瞬間に鋭い視線で私を睨むお母さん。
そしてお母さんは出久にプリントを渡して部屋を出て行った。
『出久、本当にありがとう。これは、私の宝物のひとつなんだぁ。』
出｢そりゃそうだよ！憧れのヒーローからサイン貰ったんだし、家宝物だよね！！｣
『ううん、それだけじゃなくて…というかイレイザーヘッドのサインを貰う前から、これ宝物なの。出久から貰ったものだから。』
へ！？と言って顔を赤くする出久。
『なんなら今まで私出久から貰った誕生日プレゼントとか、何気ない日に貰ったプレゼント全部取ってあるよ？』
出｢ぜ、全部！？｣
そ、全部宝物だからね。と言って携帯ケースを握りしめる。
出久はというと嬉しそうに頬をかきながら、下を向いていた。
『出久、学校で会うとは思うけど私が次出久と話すのは雄英の場だから。それまで口聞かない。だから雄英ちゃんと来いよ！』
出｢もちろん！！Aもね！｣
そう言って私達は笑い合った。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
まいねーむいずオタッキーちゃん！ - なんか...コタローはひとり暮らし、のキャラみたい...？(((( (2022年12月3日 9時) (レス) @page42 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - カノン(。・ω・。)ゞさん» え、まじですか笑ありがとうございます (2021年7月13日 0時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(。・ω・。)ゞ - 好きなものダダ被り！www応援してます！ (2021年7月11日 21時) (レス) id: f39ef1e54a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - すややさん» ありがとうございますー！毎日更新目指してるので是非読んでくださーい (2020年5月18日 23時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2020年4月23日 11時
