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そろそろ午後からの試合が始まろうとしている時乱暴なドアを開ける音がした。
ビックリしながら見てるみるとハミチキを食べながら入ってきた金髪の狼のような少年。
先輩方は突然京谷先輩が来たことに驚いたのか何も発しない。
「……久しぶりだね〜狂犬ちゃん」
先に我に帰った主将が話しかけるがそれを一瞥し無視する京谷先輩。
そんな彼の態度に苛つきながら笑顔を無理やり作り彼の前に立った。
「随分遅かったですね？今日は朝から練習試合あると伝えてましたよね？
それと挨拶は？」
私が目の前に来てあからさまに嫌な顔をする。
「…………ウッス」
まぁ、来てくれただけでも良かったか…
「主将、彼はアップさせとくので試合始めていいですよ」
「えっと……そうだね。はーい！皆狂犬ちゃんきて驚いただろうけど今から試合だから切り替えて」
固まったままの選手を促し試合が始まった。
「京谷先輩せっかくなので木兎光太郎のプレー見ててください。全国で五本の指に入る人です。」
彼を見上げそう言った。
先輩のプレーは自分が気持ちよく打てたらいいという感じだ。
木兎光太郎はただスパイクが強打と言うわけではない。ドンピシャのトスでもあえてフェイントする事がある。
そんな彼の技術に気づいてほしい。この先青城が勝つには京谷先輩の力は必要なのだ。
試合は五分五分…いや、青城が負けたセットのほうが多い結果だった。
京谷先輩とレギュラー陣の息が合わないのかぶつかったりしていた。
予想以上に課題が多い結果だ。
みんなと少し離れた所で休憩している京谷先輩の隣に座った。
機嫌が悪いがそんなの気にしてられない。
「京谷先輩、木兎光太郎のプレーどうでした？」
「……すげぇ」
そうボソッと言ったが確かに聞こえた。
「木兎光太郎は強打だけではないんですよ？」
「ああ。」
たった一言だけど、その瞳にはやるべき事がわかったのかギラギラとしていた。
「待ってますね」
監督から今日は居残り中止と言われ全員で片付け始めた。
梟谷を見送るため校門に向かうとすでにバスに乗っており、もう出発するとこだった。
「梟谷の皆さん今日はわざわざありがとございました。」
そう青城を代表して主将がお礼をすると梟谷の監督から手紙が渡された。
「白金から預かっていた。君に渡すようにと」
恐る恐る手に取り後ろを見ると懐かしい字で白金耕造との文字が。
「あ……ありがとうございます」
自分の声かと疑うような弱々しい声が出た。
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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです！最新きながにまってます！ (2021年5月5日 0時) (
レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIHARU | 作成日時：2019年8月14日 19時
