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主将に花巻先輩に第二体育館に案内してもらってる途中だと言う事を一通り話した。
そして、バレー部の練習場所が第二体育館の為主将も一緒に向かっていた。
「主将さん、本当に怒ってないのですか？」
「ただ遅いから心配してただけだし、気にしなくていいよ」
チラッと私と目が合うと怒ってないアピールなのかピースをして笑ってきた。
私と花巻先輩の一歩前を歩く主将を不思議に思った。
「ねぇ、花巻先輩、今日主将機嫌がいいとかではなくいつもこんな感じなんですか？」
主将に聞こえないようコソッと彼に聞くと、さも当然のように答えた。
「及川はそんな事では怒んねぇよ。俺別にサボり常習犯じゃないしな」
まだ不安そうにしているのがわかったのか、頭をポンポンとして優しく笑いかけてきた。
「ちょっと〜！及川さんを置いて二人でイチャイチャしてないで早く練習するよ！」
からかったようにニヤニヤ笑う主将。
彼のせいで赤くなった顔を隠すようにダッシュで主将を追い越し遠くに見えていた体育館前に走った。
動悸がおさまらないこの胸は走ったせいなのかそれとも彼のせいなのか………
動悸もおさまった頃花巻先輩と主将が私の前にやってきた。
「Aちゃん、見学は二階って決まってるからそこで見ててくれない？及川には許可貰ってるからさ」
花巻先輩は体育館の扉を開け端にあった、階段を指差した。
「はい！案内ありがとうございました。」
「いいってことよ。じゃあ、またな。」
そう言ってグシャグシャと頭を撫で終わると花巻先輩はさっきの雰囲気と変わり真剣な瞳をしていた。
その後二階にのぼると春休みのせいか見学は私しかおらず静かに彼らの練習を見ることができた。
私は今までバスケ三昧の生活だったためバレーをじっくり見る機会はそうそうなく新鮮な気持ちだった。
下で部活している彼等はとても輝いていて、心からバレーを楽しんで仲間信頼しているのが見てわかった。
主将さんは部員皆とこまめにコミュニケーション取っていて私が今まで知っていた主将とはまた違った形の主将であった。
「やっぱり、誰かを信頼してプレーする姿を見るのはいいな………」
中学三年の頃にはそんな姿見る影もなかった彼らを思い出す。
「Aちゃーーーん！午前練終わったから下においでよ」
下から主将さんと花巻先輩が手を振っていた。針は十二時を指しており、来てから二時間は立っていた。
「今行きまーす！」
階段を降りると彼等のもとに向かった。
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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです！最新きながにまってます！ (2021年5月5日 0時) (
レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIHARU | 作成日時：2019年8月14日 19時
