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第一セット、日向翔陽の暴走により青城は24対13で楽勝していた。

あと一点で青城の勝ちだ。

もしかして速攻ができるのはまだ先か?
ただの速攻しか出来ないなら彼ではなく二年の成田一仁の方が最適だ。

やっぱり、日向翔陽を出し続けるのは彼等にとって隠し玉があるからだ。
本調子ではないのか?

そんな考えをしているとバチコーン!とすごい音がした。

日向翔陽のサーブが影山飛雄の後頭部にクリーンヒットしたのだ。

「なぁ、無色本当にあいつがすげぇ速攻できるのか?」

「ええ。できると思います。じゃあなきゃいつまでも日向翔陽を出し続ける理由がないじゃないですか?

まぁ、向こうから頼んできたのに舐めてかかってきてるなら別ですけどね?」

横に座る冷たくコーチにそう告げた。

はっきり言って烏野は嫌いだ。日向翔陽を使うのはいいが一回下げて落ち着かせろよ。頼み込んだあげくグダグタの試合をして私達をバカにしてるのか?

こっちだって及川先輩はいないがベストメンバーでやってるんだ。

寝不足のせいかイライラが募る。

第二セットが始まった。

日向翔陽が走り出した。出る。あの速攻が来るぞ。

空振り?タイミングが合わなかっただけか?

金田一さんがあのスピードに動揺している。

「金田一さん!一昨日伝えたこと覚えてる?」

コート上の彼に届くように大きな声を上げた。ビクッと肩を揺らしていたが大丈夫だとOKサインを出していた。

二本目また日向翔陽が飛び出した。
そして、青城に落ちるボール。

監督とコーチそれに部員の皆が目を開きこっちを見てるのがわかった。

慌ててタイムをとった監督。

「Aちゃん。すげーよ!本当にいった通りのすげぇ速攻きたわ」

「ありがとうございます、花巻先輩。

では、渡先輩あのボール取れますか?
取れるそうですので日向翔陽はブロック無しで、ディグで対応お願いします。
それと、日向翔陽はブロッカーがいないところに飛びますので

まぁ、あの速攻に反応するなって難しいですけど皆さん信じてますので」

ボトルを渡しながら彼らに言った。

今はブロック対応できなくても次の試合では負けてしまうかもしれない。

どうしたらいい?

一番の理想はあの速攻ができるようになってそれを組み合わせた練習をすること

コート上では無意識に彼につられブロックをしてしまう。頭ではわかっていても体は反応してしまうのだろう。

そして第二セットは22対25で取られた。


ここからオリジナルになります。

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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです!最新きながにまってます! (2021年5月5日 0時) (レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです! これからも頑張ってください!! (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KIHARU | 作成日時:2019年8月14日 19時

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