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午前の授業が終わり紫苑さんと若葉さんの三人で机をくっつけお弁当を食べていた。
「そういえば、若葉ちゃんはどの部活に入るの？」
「私はね、女子バレー部！
それよりさ、今年の一年からマネージャーとったって噂聞いて男子バレーのマネになりたかったんだけど断られたって言ってた人多かったよ？
その一年が白っぽい金髪に赤の瞳らしいけど……」
若葉さんがジト目でこっちを見てくる。それもそのはずこんな派手な容姿は二人といないのだから………
「………それ私ですね。」
観念したように私は言うと若葉さんが立ち上がりグイッと顔を寄せてきた。
「マネージャーって事は及川先輩の連絡先知ってるんだよね？教えてよ！お願い！」
「そんな事言われても私知らないの。それに及川先輩だったら聞いたら教えてくれると思うよ？」
顔の前で手を合わせかわいい顔でおねだりされてもないものはどうしようも出来ないのだ。
「はぁ………そっか。及川先輩の前になると緊張して話せなくなっちゃうんだよね」
私の返事にあからさまにガッカリするとちびちびとご飯を再開した。
噂をすればなんとやら若葉さんの方からは見えないが及川先輩がこの教室を覗いていた。
クラスの女の子は緊張してるのか彼に近づく事なく友達同士でキャーキャー言っていた。
そんな周りも見えてないのかまだ自分の意気地なしとぶつぶつ言ってる若葉さんにいたずら心が芽生え紫苑さんに言っちゃだめだよと合図をした。
そして私を見つけ満面の笑みで手を降ってる彼に手招きをして口パクで来てくださいと伝えた。
不思議そうにもこっちに来てくれた彼にまだ気づかない若葉さんに私は聞いた。
「ねぇ、若葉さん及川先輩の前になるとなんで緊張しちゃうの？」
「そんなの決まってるでしょ？
及川先輩は私にとって中学一年の頃から憧れで先輩みたいなセッターになりたいと思ってバレーはじめ………」
弁当から目を離し私を見ると及川先輩にも気づき見る見るうちに顔が真っ赤になっていった。
「あ……え………うぇ？お……おい……かわ先輩？」
「ありがとう。俺の事を憧れてくれてるって聞けて嬉しかった。若葉ちゃんだよね？バレーでわからないことあったらいつでも聞いてね？」
ひどく動揺しながらもなんとか彼を見つめる若葉さん。照れたように笑う及川先輩は可愛かった。
「Aちゃん、監督呼んでるから来て」
主将は言い終わるとすぐに私の手を取り教室を飛び出した。
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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです！最新きながにまってます！ (2021年5月5日 0時) (
レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIHARU | 作成日時：2019年8月14日 19時
