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グーとパーで別れ私は岩泉先輩と金田一さんと一緒になった。
「岩泉先輩、金田一さんよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。無色さんってバレーしたことありますか？」
緊張したように言う金田一さん。同じ一年なのに堅苦しすぎない？国見さんにはそうでもなかったのに……
「金田一さん、同級生だしタメ語でいいし普通に呼び捨てでいいよ？バレーは体育と球技大会でやったぐらい。でも、自分で言うのはアレだけどうまい方だと思うよ？」
「じゃあ、Aちゃんで！」
パァと花が咲いたように嬉しそうな雰囲気を出していた。犬みたいだ。
「それなら、俺と金田一がレシーブするからトス上げてくれ。ここのラインの位置より前で高めなら打てるから」
岩泉先輩がアタックラインに立つとトスを上げる場所を教えてくれた。
「了解です。それと、コート上だけゆうって呼んでいい？金田一さんは長すぎるから」
彼からOKの返事を聞くと私は瞳を閉じ大きく息を吸い込んだ。
常に勝者であれ。
ゆっくり瞳を開け敵を見据えた。
サーブは及川先輩から。ネット前には松川先輩。ブロック一枚で対応するみたいだ。
「いくよー」
及川先輩の、強力なサーブはゆうのとこに行きアタックラインぐらいの所にあがった。
「わりぃ！」
「ゆう、ナイス！先輩！」
素早くボールの下に行くと先輩に向け山なりのトスを彼の得意な位置に持っていった。
先輩は私のトスに合わせ助走していき打った。
でも、トスが高いせいで松川先輩がブロックの準備はできている。
すかさずブロックフォローにつく。運良く私の近くに落ちたボールをゆうの方に高くあげた。
「ゆうトス頼む」
「ああ。岩泉さん！」
今度は打切り相手のコート上に落ちたボール。
「やった！」
嬉しくて思わずガッツポーズをした。たかが一点それでも初めて三人で勝ち取った一点。
「A。ナイストス、ナイスファロー」
私を呼ぶ岩泉先輩、私とのハイタッチを待つ二人に握りしめていた手を緩め勢いよくハイタッチした。
「Aちゃん！普通にうまいじゃん！正直ここまでとは思わなかった！」
「……ありがとう。たとえゲームでも負けたくないからね
先輩達も私がいるからって手抜かないでくださいよ？
負けたときの言い訳でそんなの使ったらすごいダサいですからね〜」
相手コートの先輩達を挑発するように言った。
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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです！最新きながにまってます！ (2021年5月5日 0時) (
レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIHARU | 作成日時：2019年8月14日 19時
