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真新しい制服に身を包み思わず鼻歌がでる。
中学校の白ブレザーが気に入り、高校も同じく白ブレザーが良いと血眼で探して見つけた制服なのだ。
青々とした空のした向かうのは青葉城西高校。
今日は入学式の一週間前。
本来新入生であるAは来なくていいのだが新入生代表挨拶の練習があるからだ。
正直面倒くさいが決まりだからと言われ渋々承諾したのはつい最近の事だ。
遠くから聞こえるスキール音や部活動生の声を聞くとこれからの高校生活が楽しみだ。
来客用玄関から入り目の前の階段を登るとすぐに職員室を見つける事ができ入っいった。
「失礼します。無色Aですけど、柿本先生いらっしゃいますか?」
「おー!!こっちこっち!来てくれない?」
奥の方から20代前半の男の先生が手を振り私を呼んだ。
柿本先生の方に歩みを進めると部活の休憩中に来たのかジャージ姿の生徒一人と一緒にいた。
彼に軽く会釈をし隣に並ぶと先生と向かい合った。
「花巻、練習中に悪いな。終業式に渡し忘れてたプリントだ。及川達の分もあるから渡しててくれないか?
ん?花巻?」
先生が差し出すプリントを中々受け取らない花巻先輩を不思議に思い隣を見ると目があった。
「えっと……」
ここで目をそらすとなんか感じ悪いし笑ったらいいかな。
そう思い微笑むと彼がビクッと反応し次第に顔が赤くなっていった。
「俺、花巻貴大って言います!今度バレー見に来てください」
赤い顔のまま勢いよく下げられ近くに見えたピンクの髪は泣きながら見送ってくれた親友を思い浮かぶ。
「花巻先輩、私は無色Aです。バレー部ですよね?入学してから見に行きますね」
顔を上げてくださいと伝えると彼は嬉しそうに笑い、つられて私まで笑顔になっていた。
「無色、代表挨拶の原稿添削するから終わるまでリハーサルする第二体育館で待っててくれないか?花巻ついでだから案内してやれ」
ニヤニヤ笑いならが私達を見つめる先生。
「かきもっちゃん!ナイス!」
「俺は良いせんせーだからな。」
ナイスとグッジョブする花巻先輩にウインクで返す先生。きっと柿本先生は生徒に人気がある事が伺えた。
「じゃあ、無色さん行こうか。」
「はい。先生これ原稿です」
鞄から原稿を先生に渡すと二人で職員室を後にした。
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みなみ(プロフ) - すごく面白かったです!最新きながにまってます! (2021年5月5日 0時) (レス) id: cc9951f69a (このIDを非表示/違反報告)
KIHARU(プロフ) - ちょこれえとさん» ありがとうございます。 (2020年1月2日 7時) (レス) id: f7a2f8183b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと - めっちゃ面白いです! これからも頑張ってください!! (2019年12月31日 22時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KIHARU | 作成日時:2019年8月14日 19時