愛を聞かせて Reo.S (1)

Episode 46 ページ47

玲於 side









*







隼「Aちゃん送ってきたよ」


玲『…あっそ』


隼「超、目が晴れてた」


玲『……あっそ』


隼「泣かせたの、誰かな〜？」


玲『アイツが勝手に泣いたんだろ。俺は別に…』


隼「ほんとにそう思ってんの？」


玲『…』


隼「俺にはそうは見えないけど？」


玲『…うるせえ』


隼「玲於、Aちゃんの事大事にしてきたじゃん。元カレが出てきたから身を引くの？いいの？それで」


玲『いいわけねえだろ、』


隼「それなら、」


玲『でも、アイツの過去が重いの知らずに…って考えたら、俺、どんだけアイツに辛い思いさせたんだろうって』


隼「本人に聞いてみなよ。玲於と付き合って辛いことあったか」


玲『それは、』


隼「玲於は怖いから逃げてるだけでしょ。Aちゃんが最終的に元カレと玲於、どっちの方にいくのか。だからって逃げちゃダメだよ玲於。Aちゃんも必死で向き合おうとしてるのに」


玲『…今は、やっぱ無理』





根性なし。最低。

そう言われてもいい。

Aと出会って、初めて生まれたこの気持ち。

ちゃんと大事にしたいから。

慎重に、考えたいんだよ。


Aのためにも。

俺のためにも。

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