愛を聞かせて Reo.S (1)

Episode 27 ページ28

玲於 side









*







隼にいわれて

行かなきゃ。って思って

会社に戻って会議準備室にダッシュで向った。


頭をポンポンしてる白濱。

涙を拭いて笑うA。


俺、邪魔者？

そしたら白濱が出てきて


Aが社長呼んでました。

って。

彼氏できましたとか、そんな感じ？


会議準備室の椅子に座るAの前に

しゃがんだ。





玲『なに？なんかいいたいことあんの？』


　「あ、あの…社長は、彼女いますか？」


玲『…いねえよ』


　「…っ、」


玲『良かった〜みたいな顔すんなよ」


　「…社長の秘書になり始めたとき最悪。って思ってました。デリカシーはないし、口悪いし、上からだし、ムカつくし。はやく私の代わりになる人見つけて辞めようって思ってました」


玲『…うん』


　「でも今は、なにいわれても…辞めようなんて思えなくて、その…あ、あの…」


玲『俺のこと好きになっちゃった？』





目の前で何かを言おうと

必死に頑張ってるとこ見たら

…可愛くて、なんか俺様みたいな感じで

言っちゃって。


…俺だって余裕ねえよ。

好きなヤツを前にして俺だけのことを見て

スキの2文字さえ言えないA見たら

調子狂うっつーの。


キャラじゃないけどさ、

神様。ごめん。


…Aに



俺も好きだよ



って伝えていてくんね？

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