鬼舞辻無惨のそっくりさん (ページ9)

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陸話ページ9

ふぅ…

悩みを打ち明けたら、なんかすっきりした！

帰ろ。

よしっ。

家二帰ッタラ仕事がアルナーヤッタネー(棒)

いやぁ、それにしても童磨さん、軽いノリの割にはいい人だな。

また時々来ようかな…

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〈童磨side〉

話を聞いていたら、帰る様な素振りを見せ始めた。

てか、この人、仕事の事しか悩み無いんだ…

逆に仕事(主に部下)の悩み多くない?

大変なんだね！

『悩み…といっても仕事の事のみだが、聞いても
　らって少しすっきりした。

　また来るかもしれないが、その時は是非とも
　宜しく頼む。』

礼儀正しいね！

うん、

やっぱこの人無惨様じゃ無いな!

無惨様だったらお礼とか、俺達にするわけないもんね!!

「いえいえ～。

　困った時は是非、此処に来て下さいね～!

　まあ、そんなこと無い方が良いんですけど
　ね～!」

そう言いながら、この人を外に送ってもらうために信者を呼ぶ。

俺は鬼だから、日の光を浴びれないからね～。

そうして、信者が扉を開けた。

男は立ち上がり、扉の外に出た。

そして、男が俺に礼を言う為か、振り向いた時。

男の顔が見えた。

その顔は。

──────────────無惨様だった。

そっくりとか、そういうレベルじゃない。

その人本人としか言いようが無かった。

驚いた。

例えるなら、んー、そうだね…

猗窩座殿と黒死牟殿がニコニコしながら、俺に挨拶してくるくらい？

そのせいで、男が礼を言ったのが口の動きで判ったが、全く聞こえなかった。

一旦無惨様だと認識すると、今までの発言の全てに裏がある様に思えて仕方が無い。

考えるに多分無惨様は、俺達にもう少し頑張れと言いたかったのではないだろうか。

でも無惨様だったら「青い彼岸花を早く持って来い。持って来なければ殺す。」位言いそうな気がするけどなぁ…

いいや!!!

考えるのは俺の性に合わない!!!

俺はいつも通り、可哀想な人間達を救ってあげるだけだ。

信者の呼ぶ声が聞こえる。

おっと、いけない。

考えている内に、時間が経ってしまったみたいだ。

それにしても…。

今日は良い夜だねぇ。

ふふっ。

....................................
吾絈です。

え?

時間の経過が早すぎる???

ふふっ

気にしたら負けですよ。