鬼舞辻無惨のそっくりさん (ページ22)

今日:34 hit、昨日:5 hit、合計:344,228 hit

壱拾捌話ページ22

前の話で、私に何が起きたのか知りたい奴らもいることだろう。

何が起きたと思う？

正解は…………

目の前に、自分にそっくりな、というかもう同一人物だよね！と言える位に似てる人がいます！ワーヤッタネ！ハハッ！(某ネズミの国風)

昨日、無事日光から逃げることができた私は、宿に着いたら寝て、予備のスーツを着た。(地面に直に座った為)

勿論風呂には入ったし、食事もしたよ？

この時点で、私のHPは残り1。瀕死の状態だった。

しかし、私はエリートなので、疲れなど表にはみじんも出さず、商談を絶対に成功させるぞと意気込みながら臨んだのだ。

そうして、取引先の相手が来る前に現場に着き、相手を待っていたら。

私が来た。

あ、勿論某無個性の少年がヒーローを目指す物語にでてくるNo.1ヒーローでは無い。

正確に言うと、私に尋常では無いほどよく似た人が現れた。

え？Are you me???
Please explain this situation!!!(とてもいい発音)

………ｺﾞﾎﾝｯ!

おそらく、彼(そっくりさん)は取引先の相手だろう。

でも、今は取引よりも、相手のことが気になってしまうのだ。

お互いに見つめ合う。

……ていうか、この人こっわい顔とオーラだしてるな。

…顔がこわいのは私もだがな。

まあ、そんなこと考えるよりも先にやるべきことをきちんとやろう。
ここに来た目的は商談なのだ。

相手のことは気になるが、それはあとにしよう。

私は相手にお辞儀をし、椅子に座って、資料を取り出した。

相手も、ハッとしたような顔のあと、すぐに笑顔になり、話し合いの準備をする。

その後は早かった。

相手は相当できる人らしく、その上私と考えがほぼ同じ。

すぐに商談は終わり、帰ることになった。

これでいい結果を残せた。
上司も、しばらくは私に対して怒ったりしてこないだろう。…………………多分。

相手に挨拶して、外に出る。
ちなみに、外は曇りだ。

すると彼が追いかけてきた。

なんだろう。もしや…何か不備が!？

『どうなさいましたか？』

必殺:営業スマイル!!!

「このあとお時間いただけますか？
少し、気になることがあって。」

あ、顔のことか。
それは私も気になっていたし…

『勿論、大丈夫ですよ。
でしたら、ここにずっと立っているわけにもいきませんし、どこか話せる場所に移動しましょうか。』

彼も私の意見に賛同し、個室の喫茶店に行くことになった。