鬼舞辻無惨のそっくりさん (ページ18)

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壱拾肆話ページ18

「……鬼か人間かを見分ける一番簡単な方法な
　ら、ある。」

あっ、君喋れたんだね。

「そうですね。
　たまには冨岡さんも良いことを言うんです
　ね。」

笑顔で毒吐いてる！

怖い！

「そうだな！
　鬼か人間か分からないのだったら、
　やることは一つ！！」

「日光にあてるのね！」

……皆仲良いねぇ。

それより早く仕事したい。

…………え？

日光に…あてる？

ふっっっっっざけんなぁ！！！！

私は肌が弱いんだ。

日の光を浴びると、すぐに日焼けして肌が真っ赤になる。

だからいつも帽子とかかぶったり、日焼け止め等々、対策をしているのだ。

あっ、関係ないけどね？

その帽子の趣味を、部下にいろいろと言われるんだよなぁ……

なんか、「趣味わっるwwww……ギャアァやめてA様、殴らないで痛たたタタタ」とか、私の帽子を見て「ヒイイィィィ」って言ったり、「おおっ！芸術ですな！流石A様！ﾋｮﾋｮﾋｮ」とか………ね？

様ってなんなんだろう？

これは…早く逃げねば……。

私の体(肌)が危ない！

だが幸いなことに、夜が明けるまで暫くあるはず。

一刻の間に縄を外し、刀を持った人たちから逃げる……

あれ？これ、無理ゲーじゃね？

よし、開き直ろう！

『私は鬼舞辻無惨では無いと、何回言ったら分かるのだ…!!』

※一回しか言ってない。

「確かに……禰豆子が庇ったし……鬼では無いのかも……」

後一押しだな。

『そもそも私が来たのは出張であり、貴様らを知らない。
明日には商談があるんだ。これに失敗すると最悪クビになるのだが、この事態のせいで私に影響があったら如何してくれる。』

うん。これでいいかな？

「くっ……表の仕事を盾にして脅すなど、矢張りお前は鬼舞辻無惨だな！？」

ﾅﾝﾃﾞｿｳﾅﾙ｡

ﾋﾄﾞｲ……

すると。

いきなり、叫び声が聞こえた。

「イヤアアアアァァァァァｧｧｧｧｧｧ！！！！！

　この人、鬼！？？！？鬼なの！？！？！？

　炭治郎！！なんでいきなり走って行ったと思
　ったら、鬼がいるのぉ！？

　そしてこの人達誰！？！？」

「オイ！権八郎！此奴ら誰だ！

　鬼もいるじゃねぇか！

　オイ、てめぇら！俺と戦え！

　猪突猛進！！！」

…………………うーわ

耳痛ったぁ……

そして何より、高音が汚い！逆に凄い！

またキャラが濃そうな人達が来たよ……

とりあえず、仕事したい。