【HQ】国見くんをからかいたい。【国見英】

からかいたい、はち ページ9

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なんだか今日はやけに気温が高くて。
窓から照りつける日差しに、国見くんはアイスのように溶けきっている。



「国見くん。暑いです」



「いや、だから俺に言われてもって何度言えば分かるんだよ」



だらっと机に突っ伏したまま怠そうに答える国見くん。相当暑さが堪えているみたい。



「国見くんも暑いの？」



「今日は気温高いって言ってたし」



「私、ほんとは冷え性だから暑くないんだ」



「ふーん」



羨ましいでしょ？、と胸を張ったら、国見くんはふいに私の頰に手を伸ばして、触れた。



「ほんとだ。冷たくて気持ちーじゃん」



「……ちょっと、」



国見くんは両手で私のほっぺを挟んで気持ちよさそうに息をつく。



「あーもう夏の間ずっと側にいろよ」



「保冷剤代わりに使う気満々では？？」



「そのかわり、」



国見くんは一旦言葉を切ると、にやっと怪しげに笑って首を傾げた。



「冬はあっためてやるからさ」



「……いらないもん」



君の隣にいたんじゃ、保冷剤としては使えませんよ。たぶん、あっという間にぬるくなっちゃうからね。

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