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「っぷ、A、面白すぎ」
「っえ?なにがですか?」
「日本のドラマのセリフみたいじゃん!ムスメサンヲボクニクダサイ〜!!」
「だ、だって…」
「それ、どっちかって言うと僕の言うことだよね?はあ、まじで面白すぎる、かわいい」
大爆笑するテヒョンさんに、恥ずかしくて私の頬はどんどん熱くなっていく。
だってこれしか思い浮かばなかったんだもん、そんなに笑うことないじゃないか。
そんな気持ちでべしっとテヒョンさんの肩を叩くと、座っていた二人も、テヒョンさんの笑い声が伝染したかのように笑い出した。
ジョングクさんが私に向き直って、軽く頭を下げた。ジョングクさんの言葉を、テヒョンさんは笑いすぎて出てきた涙を拭いながら、私に伝えてくれる。
「昨日は何も知らず、色々言って悪かった。」
「でもまだ認めた訳じゃないよ。テヒョンイヒョンの隣にずっといられるように、まあ努力すれば?」
…なにその後半の小姑みたいなセリフ。ジョングクさんはどうやら器用なタイプではないらしい。
素直じゃないですね、と笑うと、ちょっと拗ねる。
私よりも年上なのにたまに見える子供っぽいリアクションに、きっとテヒョンさんやジミンさん達に弟として大事にされてきたんだなあと思った。
「ジョングクさん。ありがとうございました」
きちんとジョングクさんに認めて貰えるような彼女になれるように頑張るよ、私。
「A、行こっか。」
デートする時間なくなっちゃうよ、と急かすテヒョンさんを追いかけて部屋を出ようとすると、「A」と中から呼び止められる。……呼び捨て?
「じゃあね。」
振り返って見えたのは、ひらひらと手を振るジョングクさん。名前の呼ばれ方に、ジョングクさんの拒絶がなくなった感じがして、嬉しくなる。
「いひひ、ジョングクさん、じゃあね!」
Aー、と遠くの方から呼ばれて、小走りでテヒョンさんの元に向かう。
すごく大事な時間だった。テヒョンさんにとって大事な二人とお話出来て、良かったな。
『ジミニヒョン、恋人が似るって嘘じゃないんですね』
『あはは、ね。Aちゃんの笑い方、テヒョンアにそっくり』
テヒョンさんの仲間は、素敵な人ばっかりだって、今日改めて分かった気がする。
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るめ(プロフ) - ジャスミンさん» ジャスミンさん、すごくすごく嬉しいコメントをありがとうございます…!テヒョンの持つふわふわしていて優しい雰囲気で幸せなお話を書きたいと思っていたのでそう言って頂けるとすごく嬉しいです^^!これからもお暇な際にぜひお付き合い下さい! (2019年10月14日 1時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン(プロフ) - なんかもう、ずっとずっとこのお話の2人を読んでいたいし 幸せ気持ちになるし何度も何度も読み返しました(;_;) 癒しをありがとうございます更新楽しみにしてます。るめさんの文章力、文才、表現力に乾杯(;_;) (2019年9月28日 2時) (レス) id: a2850f3adc (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - 千晃さん» 千晃さん、そう言って頂けてすごくすごく嬉しいです^^* まだ少しこの2人のその後のお話は続いて行きますので、よければお付き合いください!コメントありがとうございました! (2019年6月19日 20時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - もっとこのお話読んでたいです!!続きも楽しみにしてます!!!!! (2019年6月17日 17時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - ねおさん» ありがとうございますーー!!そう言って頂けるのが一番の更新の励みになります!コメントありがとうございました。これからもお暇な時間に読んでやってください♪ (2019年6月14日 2時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るめ | 作成日時:2019年5月15日 1時