年上彼女☆年下彼氏 2 (ページ15)

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「ものっすごく目が合うんだけど」

グラスを置いた松本くんは溜息を一つつき、
真っ直ぐに見つめて

「見てますよ。佐藤さんのことが好きですから」

「…………………………………………………好き？
好きーーーーー!?」

思っても見なかったことを言われ、とんでもなく
大きい声で叫んでしまった。

「声、大きいです」

「あっ、すみません…」

って謝ってる場合ではなく

「好き？好きって私を？え？」

「他に誰がいるんですか。
いまここに二人きりなのに」

急な告白に口をぽかんと開けてしまう。

「佐藤さんのことが好きです。だからあなたを
見てました。…………あの何か言ってください」

「いやっ、あのっ、えっと、いつから私のどんな
ところを好きに…」

「最初はただの先輩でした。真面目できちんとして
仕事のできる人だなって。それだけで」

それだけ。うん、ちょっと冷静になった。

「でも、この前デパートでケーキを買ったじゃない
ですか。その時に佐藤さん笑ったんですよ」

そりゃ笑うこともあるよ。

「いつもは上品というか、笑ってるけど仕事用で。
でもその時は本当に嬉しそうにケーキを選んでて」

そうだった？

「なんて可愛く笑うんだろうって。本当はいろんな
表情あるんだろうな、もっと見てみたいなと。
気がついたら目で追ってて。そして目で追ううちに
好きになってました」

あれ？これなんかデジャヴ感があるんだけど…。