episode.34 ページ35
「んー！！やっと終わった〜！」
背伸びをしながら、椅子にもたれる俺。
気づけば暗くなっていた外の景色を見て俺はため息をつく。
晴に連絡してなかった・・・
家に帰ったらきっと怒られるだろうな・・・
そんなことを思いながら、俺は立ち上がり鍵を持って教室を出た。
「失礼しました」
「おう、お疲れ〜気をつけて帰れよ」
「はい」((ﾆｺｯ
職員室にプリントと教室の鍵を渡しに行き、俺は少し肌寒さを感じながら学校を出た。
「さぶ〜」
冷たい風が俺の頬をくすぐる。
正門まで来た所で俺の携帯がプルプルと音をたてて揺れる。
誰だろ？
「もしもし」
『月希か？！』
電話に出ると、少し驚いたような晴の声が聞こえてきた。
「え、はい。月希ですけど・・・」
『お前、今どこにいる！』
「学校にいます」
『学校？！』
電話越しに聞こえてくる、亜樹の「ほらな〜」という声。
『今から車で迎えに行くから、正門で待ってろ！』
過保護な晴。
高校生である俺が少し遅くなっただけで、こんなにも心配されるとは・・・
頬が緩むのを感じ、俺は自分の顔を手で覆う。
「はい、わかr・・・「月希〜！！！」
返事をしようとした瞬間、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あれ、八神くん」
『どうした月希？』
「あ、いや・・・」
少し戸惑いながら返事をすると、
「月希も今帰り？」
「え、うん・・・そうだけど・・・」
「マジ？！なら一緒に帰ろうぜ！」
「え？」
突然の誘いに驚きながらも、晴の手を煩わせるよりかはイイと思い、俺は「友達と帰るので大丈夫です」とだけ言って晴との電話を切った。
「もう部活は終わったの？」
「おう！そんで帰ろうと思った直後に月希が校舎から出てくるのが見えてさ！
慌てて着替えて走ってきたんだよ！」((ﾆｶｯ
そう笑顔で話す彼を見て思う。
なんて真っ直ぐな人なんだろう・・・と
自分との大きな違いを痛感しながら、俺は八神と暗い夜道を歩き始めた。
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悠優(プロフ) - すごく面白かった！！SUPERLOVERSの作品で、こんなにいいものに出会えたのは初めてです！男主君の感情に涙が出たり……。いつもすごい、更新と結末が楽しみで待ってました。続編も書いてくださるならば沢山読みます！！ (2018年5月28日 5時) (
レス) id: ff0955d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 続編もちろん希望です！SUPERLOVERSのあの焦れったい感じの雰囲気がすごく表現されてて、ユピノンさんの小説が大好きです^ ^ これから男主くんがどうなっていくのか、楽しみに続編期待してお待ちしてます！^ ^ (2018年5月28日 3時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 続き気になります！主人公と晴の関係も気になります！なので続編希望します！ (2018年5月28日 3時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス(プロフ) - 凄い気になる！続編待ってます！！ (2018年5月28日 1時) (レス) id: d972e9a204 (このIDを非表示/違反報告)
玉子(プロフ) - とても楽しませてもらいました！本当にこの物語が大好きで続きもきになるので続編待ってます！ (2018年5月28日 0時) (レス) id: ae214f582e (このIDを非表示/違反報告)
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