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episode.3 ページ4

リビングに入るとコーヒーのいい香りが俺の鼻を香和せる。








キッチンではフミエがコーヒーを入れており、ロブは春子と何か話をしているようだった。









俺は二人の話が終わるのを待つことにし、テーブルの上に置いてあった新聞に目を通し始めた。









ココは2年経っても何も変わらないな









家具の並びも、家の温かさも、









何一つ変わらない。









「おいルイ、何してる」









新聞を読みながら、そんなことを考えていると話が終わったのか春子が声をかけてきた。









「お二人が深刻なお話をしていらっしゃる様でしたので、お話が終わるまで待っていました」((ニコッ

「見た目は随分と変わったが、その嘘くさい笑顔だけは変わらんな」

「だから、嘘くさいとか言わないで下さいよ」









コーヒーを片手にうっすらの笑みを浮かべる春子。









その光景もまた懐かしく、









つい思い出に浸りそうになる。









「お前の活躍は学者や大学の教授達から聞いていた」

「え?そうだったんですか?」

「あぁ」









なるほど、だから電話とかかけてこなかったのか









「向こうでの生活はどうだった?」

「とても充実していましたよ。
自分の知らなかったことを沢山知る、とてもいい機会になったと思っています」

「そうか、随分大人になったな」

「僕がですか?」

「あぁ」









大人になった・・・か









「そんなことないと思いますよ?」

「その嘘くさい笑顔がなければ完璧だ」

「向こうでも、この笑顔は評判が良かったんですよ?」((ニコッ









二年半ぶりだとは思えないほど弾む会話。









僕達の会話を聞きながら笑っているロブとフミエの姿はどこか嬉しそうで、どこか安心した様に感じられた。









その後、フミエと一緒に日本料理を作り、4人で食卓を囲いながら夕飯を済ませた。






複数と夕飯を食べることが向こうではなかったからなのか、その日の夕食はいつもより活気があり、俺の心を踊らせた。









その後、俺は犬達と少し遊んだ後、仕事をしている春子の部屋へと向かった。









「春子さん、コーヒー持ってきましたよ」

「さすが、気が利くな」







机の上にコーヒーをそっと置き、椅子に腰をかけた。







「それで?呼び出してどうしたんですか?」

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設定タグ:BL , 男主 , 晴、零、亜樹、志摩   
作品ジャンル:アニメ
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悠優(プロフ) - すごく面白かった!!SUPERLOVERSの作品で、こんなにいいものに出会えたのは初めてです!男主君の感情に涙が出たり……。いつもすごい、更新と結末が楽しみで待ってました。続編も書いてくださるならば沢山読みます!! (2018年5月28日 5時) (レス) id: ff0955d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編もちろん希望です!SUPERLOVERSのあの焦れったい感じの雰囲気がすごく表現されてて、ユピノンさんの小説が大好きです^ ^ これから男主くんがどうなっていくのか、楽しみに続編期待してお待ちしてます!^ ^ (2018年5月28日 3時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 続き気になります!主人公と晴の関係も気になります!なので続編希望します! (2018年5月28日 3時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス(プロフ) - 凄い気になる!続編待ってます!! (2018年5月28日 1時) (レス) id: d972e9a204 (このIDを非表示/違反報告)
玉子(プロフ) - とても楽しませてもらいました!本当にこの物語が大好きで続きもきになるので続編待ってます! (2018年5月28日 0時) (レス) id: ae214f582e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユピノン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月7日 23時

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