蒼い陽 Aoi_Haru (ページ40)

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最終公演ページ40

柊真「盛り上がれんのか！？」

「「「「「「俺ら次第や！！！！！」」」」」

今日は最終公演

和也「幸登くん…」

幸登「頑張ろ…な…」

もう既に泣きそうな顔で、でも必死にこらえてて強く感じた

丈一郎「幸登、お前今日は全部センターやから」

幸登「えっ…？」

大地「最後ぐらい俺らにも恩返しさせてや…」

昨日、ジャニーさんに8人で直談判しにいった

"YOUたちで決めればいい"

その言葉を貰った直後、夜までずっと皆で幸登君へのサプライズ企画を考えてた

.

.

康二「ラストも盛り上がってくぜぇー！！！」

始まってしまったラスト公演

一つ一つの曲に胸が打たれるように涙を必死にこらえてた

"関西Jr.！関西Jr.！"

全て終わり、アンコールの時間

幸登「あれ、皆衣装間違ってない？」

丈一郎「お前が間違ってんねん！これや！」

丈君が手渡した黒い衣装に、訳も分からず身を包む幸登君

文一「お前ら、行ってこい！！」

そう言って幸登君にマイクを手渡した

幸登「え？バンバンじゃないんですか？」

丈一郎「A、行くぞ！」

「はい！」

先に丈君と舞台へ上がる

"ｷｬｰ！！！！！！"

丈一郎「どうもこんばんはー！丈一郎ですー！」

「金村です」

「今回のアンコールだけ、ちょっとなにきんから時間を奪いましてね」

丈一郎「いえーい！」

「いや、丈君も歌うんですよ？」

丈一郎「…えっ、俺？」

真鳥「お前が言い出したんやろ！ってか、この時間長すぎんねん！」

２人の会話を見かねた真鳥がやってきてくれた
客席には笑いが起こる

しかし、この直後会話が続かず、会場には異様な空気が広がった

自分はというと、

真鳥「A、どうした…！」

「…すい、ませっ、ｳｯ」

舞台袖で涙を流す幸登が視界に入り、貰い泣き

丈一郎「まとくん！もう説明しちゃって！俺もヤバい…」

必死に上を向いて涙を隠す丈君

真鳥「今から歌う曲なんですが、皆で何歌うか考えとって今一番ファンの方に伝えたいこと歌に届けられへんかなって、それで選びました

歌でしか届けられへんこの想い、伝えられたら嬉しいです

では、聴いてください"鼓動"」

曲のイントロと共に登場する他のメンバー

8人で幸登君を囲み、一人一人マイクを持って歌う

泣きすぎて歌うどころじゃなくて、立ってるだけでもやっとで