蒼い陽 Aoi_Haru (ページ35)

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クリコン初日ページ35

side 金村A

文一「ウザイぐらい、なんか似合ってんな」

「ほんまですか？」

やっとやってきたクリコン初日

毎日練習して何とか皆に追いつけたかなって思い始めた頃にもう本番

あれだけ男まみれの所に生息してたら自分までもが男になってしまいそうなぐらいやった

今まで「私」やった一人称も「自分」変わり、肩を組まれても何も思わなくなってしまった

それでも、本番となれば違う

開始20分前で、緊張してガタガタしてた自分に文一君が、文一君なりのフォローを入れてくれた

文一「じゃあ、俺呼ばれたから…」

「え…？」

誰にも呼ばれてないのに、ふらっ、とどっかへ行ってしまった

……謎

丈一郎「ってか、その衣装誰の？」

そう言われて、タグの方を見てみる

「…あ、藤井君や」

真鳥「え、マジで？ってか身長なんぼ？」

「最近測ってないから分からないんですけど、180ぐらいですね」

丈一郎「…どうりで、Aと話してたら首が痛くなるんですね」

楽「チビ！チビ！」

丈一郎「お前の方がチビやわ！！笑」

幸登「エンジン組むぞー！」

丈一郎「おっしゃ、いきますか！」

丈君と、皆が集まってる所に行く

隣に居る丈君と陸と肩を組む

文一「違和感ゼロ…」

「何か言いました？」

文一「いえ、何も」

この掛け合いに皆の緊張がほぐれたらしい

柊真「盛り上がれんのか！？」

「「「「「「「「俺ら次第や！！！！！」」」」」」」」

新しい人生の幕開けです

幕が開く前からも聞こえる、ファンの声

とりあえずやるしかない、と心に決めて望む

"ｷｬｰ！！！！！！"

ファンの歓声が最高潮になると同時に、幕が上がっていく

大音量で流れる曲と共に体が動く

ファンの嬉しそうな顔で、余計に楽しくなる

このステージに立てて良かったって心から思えた

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今回は大喜利は参加する日じゃなくダンスと、偶にイヤホンのやつのマイクだけ付けさせてもらったり

そして何より、

ファン「Aくん！！！」

「…ぇ、うそ…」

自分の名前が入ったうちわを持ってくれていたこと

それが何よりも嬉しかった

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康二「無事に初日終わったぞーーーい！！」

アンコールも終わり、初日の全ての公演が終了した所で、衣装を脱ぎながら皆して安堵の表情を浮かべてた