蒼い陽 Aoi_Haru (ページ34)

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やってきたスター 14 ページ34

side 永瀬廉

「…あの子、何もんなん？」

レッスンは終わったのに大勢の他のメンバーとダンスの練習をしてた

大吾「俺も分からん

でも、めっちゃええ子やで？

年下とは思われへんぐらいしっかりしてるし」

「…へぇ」

別に嫌いとかではないけど今の俺の仕事を取られそうな危機を感じた

俺がこっちに帰ってきてもいつも通りに皆接してくれる

でも心のどこかでは気遣われてる感じがして、なんかあの子の周りにどんどん集まっていく皆を見て、自分はどんどん離れていく気がした

大吾「紫耀と廉はセクゾのバックに付くらしいな？」

「…あ、うん」

大吾「おめでとうさん！
ちゃんと爪痕残してきいや？」

そんなぎこちない笑顔じゃなくてもっと、心の底から笑い合えた日に戻りたい

なにわ皇子として３人で立ちたい

こんな些細な願いすら届かん

いつの間にか、俺らの間には厚い壁が立ちはだかってた

それを壊すことも出来ず、

「大吾も、WESTのバック頑張ってな…」

こうやって、言うことだけで精一杯やった