蒼い陽 Aoi_Haru (ページ27)

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やってきたスター 7 ページ27

side 金村A

「え、分からないです…」

真鳥「さっきのステップと一緒やん！」

先程の事故、いや勝手な康二君の妄想事件が終了しレッスン前にダンスの予習

関西Jrの中でも多分一番難しいダンスがギャンスタの所

何故にそんな所に入れられたのかは未だ不明

よって、１人だけ技術が完全に衰えている

しかも今さっきバック転が出来たばかりで脳内がパンク寸前だった

のにもかかわらずこの後余計訳が分からなくなってしまうのだった

「あ、こういうことですか？」

幸登君に、習った通りのステップを見せると、

幸登「…お前、吸収すんの早すぎやろ」

多分褒め言葉なので、軽くお礼を言った

それにしても、振り付け師さんが一向に来ない

というか、ジャニーズのスタッフさんが１人も居なかった

普通なら、もうレッスンが始まっていてもおかしくないのに

そもそも、康二君が楽屋からコッチに遊びにくる時点でいつもと違う

この変な予感は、見事的中することになった

?「YOUたち、やる気満々だね」

久々に聞いた、この声に思わず、一斉に全員が振り向いた

喜多川「どう？女の子が入って」

そこには案の定ジャニーさんと、振り付け師さん、スタッフらしき人

……やけど、見たことのない顔の人やった

ジャニーズ事務所なんてとてつもなく大きい会社な訳だから社員ぐらい死ぬほど居るだろう

しかしこの人が東京の方のJr.のマネージャーであることはその人の隣を見て理解した

ジェシー「初めまして、ジェシーです」

ニコリとキラキラとしたアイドルスマイルを浮かべた

?「え、女なんておる？」

この、ハスキー声は…

ジェシー君の後ろに居たのは永瀬君と平野君

それに、彼らの後に連れて、楽屋に居た残りのメンバーがやってきた

先程の声の主は平野君で

また同じ反応をされたため、もうあっさりと

「私です」

真顔で挙手してしまうほどだった

「「「「え…」」」」

ジェシー君に、平野君、永瀬君、それに東京Jr.のマネージャーまでもがこの顔

……いい加減、スカートとか履いてこようか

でもそもそも持ってないし、黒とか白、紺、青、グレーじゃないと落ち着かない

寧ろ、この色以外の服は着たことがない

初めて見た彼ら

他の関西Jrとは違って雰囲気が"アイドル"やった

数年前まで見てた、垢抜けた永瀬君と平野君ではなかった