8話 ページ11
雨宮さんの言葉を聞いて、1番驚いていたのは兄だった。
晃「え!?雨宮さん、どういうことですか!?」
雨宮「そのままだよ晃君。僕は、Aちゃんの持っている能力を、AMOに貸してほしいと思ってる」
天空橋「彼女の持っている能力?」
『何を言っているんですか?』
雨宮「ごまかしたって無駄だよ。君は鋭いから、僕が気づいたことに気づいたと思ってたんだけど。Aちゃん、君は耳が特殊なんだよね?普通の人とは違う耳を持っている。違う?」
『はぁ···なぜ気づいたんですか』
雨宮「根拠は2つ。1つ目は、僕が晃君たちに声をかけた時、かなり遠くからだったのに僕の声に気づき、こちらを見た。だから、耳がいいのかなと思ってね。そして2つ目。ここへの移動中、人には聞こえない周波数の音を流してみた。すると、Aちゃんだけが反応した。だから、耳が特殊なんだと確信したんだ」
ここまで証拠が揃っているなら、ごまかしようがない。
『あれ、貴方の仕業だったんですね。どうりで急だと思いました』
雨宮「けっこうキツかったんじゃない?僕には分かんなかったけど」
『まあ、そうですね。ほどほどには···って、また流さないで下さい!』
雨宮「えーほんとに流れてるの?強さ上げちゃお」
『はぁ!?貴方馬鹿なんですか!?人が嫌がって負るのに···うっっ』
私はたまらなくなって、頭を抱えた。
兵吾「零···雨宮さん、止めて下さい!」
雨宮「そうだな〜。AちゃんがAMOに入るって言ってくれたら止めてあげる」
兵吾·A「『鬼畜野郎···』」
雨宮さんって、実は人じゃない···?
雨宮「だって、Aちゃんの得にもなるよ?お父さんを殺した犯人を探せるんだし」
···は?
兵吾「はぁ···」
雨宮さんの口から出た言葉に、私は絶句した。
兄は凍りついたように固まり、兵吾さんは深いため息。
天空橋君は無。
相変わらず何を考えているのか分からない。
雨宮「さあどうする?Aちゃん」
全てが雨宮さんの計算通りだと思うと悔しいけど···。
『詳しい話を教えてくれたら、前向きに検討します』
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凜音(プロフ) - あけましておめでとうございます!そしておっそくなりましたがお誕生日おめでとうございます😻次の更新も楽しみに待っております! (2023年1月9日 10時) (レス) @page12 id: b6bf4d46b1 (このIDを非表示/違反報告)
凜音(プロフ) - 初コメ失礼します!12月号の供給量がもうすごいことになってましたよね!!!兵吾さんの上裸、スーツ姿、かわいすぎる表紙に下敷き、、神でした(x_x)次の更新を楽しみに待っております! (2022年12月2日 7時) (レス) @page10 id: b6bf4d46b1 (このIDを非表示/違反報告)
マル - こんばんは。お久しぶりです。今月号のGファンタジー発売当日に走って買いに行きました(笑) 雨宮さんめっっちゃかっこいいですよね(^^)またの更新楽しみにしております! (2022年11月29日 20時) (レス) @page10 id: 515b4de8de (このIDを非表示/違反報告)
マル - こんばんは。更新ありがとうございます(^^)私も学生で今年高校受験なので、お互いに頑張りましょう!更新待ってます! (2022年11月2日 21時) (レス) @page7 id: 20bdac9e4c (このIDを非表示/違反報告)
マル - 更新ありがとうございます!とても面白いです!!更新楽しみにしています。 (2022年10月12日 21時) (レス) @page7 id: 20bdac9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2022年8月22日 12時