田中くんと私�� ページ26
練習試合当日。
試合前、どこかソワソワしている私に大地が近づいてきた。
「ほら、あの右から2番目の。あの人が田中くん」
見ている事がバレないようにチラチラと確認する。
「ん〜？言われてみれば見た事あるかも…？」
「大会とか練習試合でみたんじゃねーの」
そうか、きっとそうだよね。
変に納得したら田中くんのことはあんまり気にならなくなってマネージャーの仕事に集中した。
練習試合は1日で、途中でお昼休憩を挟む。
ご飯を食べた私は午後の分のみんなのドリンクを作っていた。
「Aちゃん？」
不意に呼ばれた名前に振り返るとそこには田中くんが立っていた。
「あ…田中くん！」
「よかった間違えてなかった！てか俺の事知ってくれてるんだ、嬉しい」
にこっと笑う顔を見てなんかワンちゃんみたいだなと思ったのは黙っておく事にした。
「ま、まぁね！Twitterもフォローしてるし！」
本当は朝大地に聞いたからだけど。
田中くんはドリンクを作る私の横に来た。
「でも田中くんはどうして私の事知ってるの？」
「あー…それは…」
少し口篭る田中くんに首をかしげる。
田中くんの顔をじーっと見ていると田中くんはチラチラとこちらを見た後に顔を背けた。
「あの、あんまり見られると恥ずかしい…」
「あっ、ご、ごめん！」
少し耳が赤くなっている田中くんを見たら自分まで恥ずかしくなってきた。
そりゃ誰だってじっと見られたら恥ずかしいよね、何してるんだわたし。
恥ずかしさを紛らわすためにまたドリンク作りを再開した。
「前の大会でさ、俺Aちゃんに絆創膏もらったんだ。覚えてる？」
「……ごめん、いっぱいいっぱいだったから覚えてないかも」
自分の記憶力のなさに少し悲しくなってくる。
田中くんは「そっかぁ」と苦笑いした。
「あとね、俺ら電車一緒だよ」
「そうなの！？なんか私だけ知らなかったの申し訳ないなぁ、ごめんね」
「んーん、いいんだよ。もっと早く声掛けたらよかったなぁ」
私はイマイチ田中くんの言ってることが理解できなかったけど「そうだね？」とだけ返した。
そうしているうちに休憩が終わる時間になって田中くんは戻って行った。
午後が始まる前に私は大地の元へ行く。
「ねぇ大地、田中くん私たちと同じ電車って知ってた？」
「うん」
さぞ当たり前かのように答える大地。
大地とは幼馴染で毎日ではなくともよく一緒の電車だった。
「また田中くんの話かよ」
「え？ごめん聞こえなかった」
「なんでもねーよ、行くぞ」
田中くんと私��→←田中くんと私��Tanaka(マイメロディ様リクエスト)
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りょー(プロフ) - 葉瑠さん» ありがとうございます！全然大丈夫ですよ🫶🏻暇なときに書いてくださると嬉しいです！ (2023年1月4日 15時) (
レス) id: 499d00a8f3 (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - りょーさん» はじめまして！板倉選手ですね！お時間いただくと思いますので気長にお待ちいただけたら嬉しいです…！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - はじめまして！4番の板倉選手のリクエスト可能でしょうか、？シチュエーションはなんでもかまいません！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 499d00a8f3 (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - マイメロディさん» お待たせしております！まずは田中選手のお話しを書いてみました！気に入ってもらえたらなによりです🙏他のリクエストもお待ちください☺️ (2023年1月4日 10時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - ひーな@キーテイちゃんさん» またよろしくお願いします☺️ (2022年12月29日 23時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉瑠 | 作成日時：2022年12月7日 18時
