リアコなんてありえない�� Asano ページ3
兄の影響で観始めたサッカーの1人の選手に心奪われる日が来るなんて誰が思ったのか。
熱しやすくも冷めやすくもない。自分では普通の人間だと思っている。
サッカーの試合も兄とは何回も観た。実際に観に行ったりもした。
社会人になってからもサッカーの試合がテレビで放送されてるとつい見入ってしまう。
その日もそうだった。ただテレビでいつもの様にサッカーの試合を観ていただけだったのに、私の視線は1人の選手に向けられていた。
ゴールを決めてジャガーポーズをしてる選手。
手元にあったスマホで名前を検索してみるとたくさんのサイトが出てきて、気づけばどんどん調べていた自分がいた。
そして試合が終わる頃にはTwitterとインスタもフォローしてしまっていた。
「……って感じなんだけど、じゅんちゃんどう思う？」
私の行きつけのバーのマスターのじゅんちゃんこと、淳さんに相談してみた。
「うーん、Aちゃんがそこまで気になるって初めてだねぇ。」
「そう、そうなの！今まで1度もこんなことなかったのに。何でこんなに気になるのかなぁ。」
「もしかして、それだけ本気って事だったりしてね」
カクテルを作りながら少し微笑んでウインクしてくるじゅんちゃん。
「本気って？」
「そりゃあ、恋ってやつ？」
予想もしてなかった言葉にすぐに反応できなかった。
「恋…って、さすがにそれはないよー。だって会ったこともないし、テレビで1回観ただけだよ？私だって恋のひとつやふたつしたことあるんだから」
そう言ってグラスに残った少しのお酒を飲み干す。
「Aちゃん、一目惚れってあるんだよ」
「一目惚れ…？」
「そう。きっとAちゃんは浅野選手に一目惚れしちゃったんじゃないかな」
そう言うマスターは真剣な顔をしている。
「いや、いやいや。ありえないでしょ。だって向こうはプロの選手で私は一般人だよ？それにそれって、リアコってやつじゃん。さすがに境界線わかってると言うか…」
だんだん自分に言い聞かせるような感じになってきて、いつの間にか出されていたお酒をぐっと飲んだ。
「ゆっくり飲みなよ。別に僕はそういうの関係ないと思うけどなぁ。確かに僕たちとは違う世界で生きてるけど、同じ人間を好きになっただけで普通の恋と変わらないんじゃないかな？」
穏やかに話すじゅんちゃんに経験の差を感じた。
それでも納得は出来なくて何かを消し去ろうとでもするように私のお酒を飲むペースは上がっていった。
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りょー(プロフ) - 葉瑠さん» ありがとうございます！全然大丈夫ですよ🫶🏻暇なときに書いてくださると嬉しいです！ (2023年1月4日 15時) (
レス) id: 499d00a8f3 (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - りょーさん» はじめまして！板倉選手ですね！お時間いただくと思いますので気長にお待ちいただけたら嬉しいです…！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - はじめまして！4番の板倉選手のリクエスト可能でしょうか、？シチュエーションはなんでもかまいません！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 499d00a8f3 (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - マイメロディさん» お待たせしております！まずは田中選手のお話しを書いてみました！気に入ってもらえたらなによりです🙏他のリクエストもお待ちください☺️ (2023年1月4日 10時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - ひーな@キーテイちゃんさん» またよろしくお願いします☺️ (2022年12月29日 23時) (レス) id: 392653f59f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉瑠 | 作成日時：2022年12月7日 18時
