●その後のお話 ページ16
*
〜♪
ベランダでご機嫌に鼻唄を歌っていると
「パパのうたすきよ？」
そう言って背中に張り付くのは3歳になる俺の愛娘
「そうか？」
そっと背中越しに娘の頭を撫でる
「んふふ。
ねぇ、またする？コンサート！」
「そうだな、ママとおいでね？」
「うん！」
満面の笑みを浮かべる娘のほっぺには
俺と同じ片えくぼ
笑うとなくなる目も俺に似てる
「あ！あのね、こないだね、これ貰ったの！」
そういってはしゃぐ娘の手には小さな香水瓶
「え？どこでこんな…」
「公園でね、砂遊びしてたらね、
髪の毛が金色のお兄ちゃんがくれたの！」
金髪のお兄ちゃん…
「おおきくなったらお嫁さんになってねって！」
いい匂いだよー
そう言い、開けられた瓶から
ふわっと舞う香り
その香りは紛れもない
懐かしいあいつの香り
「そっか…
パパにもいつか紹介してね？」
「うん！！」
そういってパタパタと部屋に入っていく娘の後ろ姿をみつめる
子供にだけ見えるっていうあれか
お前ほんと俺らのこと好きすぎだろ…
ふはっ
と小さく笑う。
「ママあのねーパパがねー
またコンサートしてくれるってー！」
娘の声が聞こえる
幸せな日常
叶えたのはもちろん俺の実りょ…俺だよ！！！！？
手越の声に遮られる
あーはいはいそうでした笑
俺の傍にはいつだって
大切な家族と
大切な仲間がいる
俺はいま
幸せだよ
完
*
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はるぴぃ(プロフ) - compassさん» compass様はじめまして！そして素敵なコメントをありがとうございます(;_;) あたたかい言葉をいただけてほんとに嬉しいです！ここでの出逢いに感謝です！！ (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 69edf73db9 (このIDを非表示/違反報告)
compass(プロフ) - 短編でここまで深く話に引き込まれたのは初めてです！皆の表情とかも浮かんできました。ほんとうにおもしろかったです！ (2017年7月23日 18時) (レス) id: f9a8798002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるぴぃ | 作成日時：2017年7月1日 23時
