君は分身。 (ページ9)

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Aside

昔からこの生活が普通だと思ってたけど、

私が普通じゃなくて異常だって気付いたのが遅すぎたみたい

.

おばさん「あんたなんか出て行きなさいよ!!!」

いつも暴言吐かれても、暴力を振られても、

ここにしか居場所が無いからって歯食いしばって耐えてた

でも、

A「...分かりましたっ、出ていってやります!!!」

おばさんも驚いてたと思う

でもやっぱり自由が欲しくて、何も持たないで大きなあの家を出た

それでもやっぱり外には私の居場所なんてなくて

公園で夜を明かそうと思ってた

景瑚「大丈夫??」

私の事をまだ神様は見捨ててなかったみたい

.

私が初めて景瑚さんを見た時は、目に光がなくて物凄く怖かった

それでも、私の話を聞いて笑ってくれたりとか、

私みたいに他の人からの愛が足りないだけなんじゃないかって

景瑚「Aは俺より全然強いよ....羨ましい」

そんな事言わないでって何倍も景瑚さんよりも重い愛をあげたら

景瑚さんはふっと笑って眠ってしまった

時計を見ると午前3時

いつもこの時間くらいにはまだ全然起きてるから、私はまだ眠れないと思って、

景瑚さんの部屋を少し見てみた

アイドルか何かのCDやポスター、

高級そうなスニーカーを綺麗に飾っている

そして、

綺麗な女の人と2人で撮った写真

ダメだ

まだ私は景瑚さんの名前しか知らないのに、

これ以上他人が踏み込んでは行けない気がして

無理やり目を閉じた