君は分身。 (ページ7)

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景瑚「...どうしたの？」

バクバクした心臓の音を聞かれないように慎重に尋ねた

景瑚「家出みたいな感じ？」

女の子「.......もう要らないって追い出されました」

女の子の表情が今にも消えちゃいそうに感じて

Aと重ねてしまって

女の子「だかr『俺ん家くる？』「え？」

食い気味に答えてしまった

でも、今言わなきゃ女の子が本当に消えちゃう気がしたから

景瑚「嫌なら全然いi『いいんですか??』

景瑚「いいよ全然」

女の子「これからどう生きていくのかって思ってたから、是非泊まらせていただきたいです!!」

景瑚「そっか、よかった」

俺のくすんだ心に少し光が刺した気がした

景瑚「名前は？」

女の子「...分かんないんです」

景瑚「え？」

女の子「生まれた時から父と母がいなくて、おばさんに育てられて」

景瑚「うん」

女の子「お手伝い扱いだったから、お前呼びばっかで」

女の子「私自身もそれに慣れてたから別に....」

景瑚「うん....じゃあ今日から君のことAって呼ぶ」

何言ってんだ俺

女の子「可愛らしい名前ですね!!」

景瑚「うん..行こっか」

A「はい!!」

女の子をAとして見てる俺に嫌気がさした

A「泣いてるんですか??」

景瑚「ううん...泣いてな」

君と目が合う

やっぱり君はAの分身？