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158、見逃している ページ13

「ちょっと待って。どうしてAは『動物を凶暴化させる』異能者だって分かったの?」




不思議そうに首を傾げた敦に、至って冷静に答える。




「瞳の色が変わるなんて普通じゃあり得ないことでしょ?さらに紙を投げ入れた犯人は探偵社を試すような文章をわざわざ書いている。『この街を守りたくば阻止してみせよ』ってね。
ということは、自分に相当な自信がある一般人か、異能者の仕業としか考えられないの」




「なるほど…」




そろそろ話がまとまってきた頃だろう。
Aはパンッ!と一つ手を叩き、皆の顔を見つめた。




「話をまとめると、
犯人は、明日の十二時に横浜の一匹の猫を異能力で凶暴化させ、街の住民を襲うつもりです」




静かに息を吐いて心を落ち着かせる。
これが自分が解読した手紙の全容だ。




「どう、ですか?」




推理が合っているのかどうか、緊張で心臓が激しく鳴る中、恐る恐る乱歩の方を向くと。




______彼、乱歩は納得がいったように笑っていた。




「せーかい!殆ど合ってるよ。初めての推理にしちゃあ上出来じゃないか」




「良かった…!」

 


安心から心の声が盛大に溢れる。
座っている皆からも自然と拍手が沸き起こった。
その時、




「一つ」




「え?」




突然、ハリのある声で言った乱歩に体がピシリと固まる。




「僕は『殆ど』合ってるって言ったんだ。Aは一つ、見逃している点がある」




「見逃している…?」




緊張から自分の喉が上下した。

159、名探偵には敵わない→←157、少女の推理披露



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設定タグ:国木田独歩 , 文豪ストレイドッグス , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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ぺぽん(プロフ) - 。さん» 読んでくださりありがとうございます。読者様の言葉が制作するための活力になります!これからも頑張りますね💪 (7月4日 5時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いですね!応援してます (7月4日 1時) (レス) @page36 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ココロさん» コメントありがとうございます🥹そんなこと言っていただけて、私の方こそ感謝でいっぱいです!これからもこの作品をよろしくお願い致します🙇 (7月3日 8時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ(プロフ) - ぺぽんさん» 私こそペぽん様に感謝しかありません!こんな素晴らしい作品を書いて頂いて....  ペぽん様のペースで良いので、更新頑張ってください(´・ω・`)これからも応援してます(*⌒▽⌒*) (7月3日 7時) (レス) @page36 id: e073f8258e (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ココロさん» コメントありがとうございます、とっても嬉しいです🥰これからも皆様に楽しんでいただけるよう、全力を尽くしますね! (5月30日 20時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺぽん | 作成日時:2023年2月18日 20時

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