拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ7)

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第５話　不本意ページ7

一応自己紹介はしたわけだし、そのままほおっておいてくれるかと思ったらそうもいかなかった。

米「ねえねえ、前の学校ってどこだったの？こっから近い？というかわざわざ三門市に引っ越すなんてよく決めたね？」

三「質問は一個ずつにしろ。先輩が困ってるだろうが」

「構わないよ。一個ずつ答えるから」

思った以上によねやんが食いつくのだ。

何故に…？

「まず前の学校は外国だったし、行ってもわからないと思うよ」

「スゲー、帰国子女ってやつか～！初めて見た！」

「で、二つ目も言わずもがな、遠いよ」

というか異次元にあるし…。

あながち外国という表現も間違ってないと思うんだよね。

「三つめは普通に興味があったから」

米「それってボーダーに？それとも、近界民(ネイバー)に？」

「ネイバー一択」

ボーダーかネイバーか、興味があるのはどっち、って聞かれたら速攻でネイバーって答える。

「どういう仕組みしてるのか気になるじゃん？」

米「へぇ～。先輩面白いね。普通ネイバーに興味なんて持たないし。な、秀次」

一人黙々と昼ご飯を食べていた三輪君はこちらを一瞬見た後、そうだな、といった。

あんまり彼の前でネイバーの話はしないほうがいいか。

おそらく、初対面の先輩だから遠慮しているだけで、修君とかだともうすでにキレてそうだし。

ずー

無言でパンを平らげる私。

それをあんまり気にしていなさそうなよねやんと三輪君。

というか、三輪君って案外普通の人なんだね。

キレメンかと思ってたけど、終始キレメンなわけじゃなかった。ごめんね三輪君。

そういえば、今日は空がきれいだな～。

というか今冬か…。

前の世界ではまだ夏終わりあたりでむしろ熱いくらいだったから気にしてなかったけど結構冷えるな…。←いまさら！？

三「どうぞ」

三輪君が紳士的に出してきたのは持っていたらしいマフラー。

「いや、悪いし」

三「いいので、どうぞ」

「えっと…じゃあありがたく受け取っておくね。また明日返すからクラス教えてくれる？」

米「あ、俺連絡先聞きたいでーす。先輩美人だし」

「褒めても何も出てこないぞ～。はい、コレ連絡先ね」

ついでによねやんと連絡先を交換し、クラスの情報もゲット。

正直に言おう。

実に面倒くさい。

あんまり断るのも感じ悪いから受け取っておくが、本来ならNOと言って帰ってるところだ。

まさか…、ばれてないよな？

いや、ばれてたら私に切りかかってくるか…。