拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ27)

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第25話　新人で同期② ページ27

「おー、修君久しぶりってこの前もあったけど」

修「林檎先輩。お久しぶりです」

「チカちゃんも久しぶり。ご飯はちゃんと炊けてる？」

チ「あ、はい！」

遊「なんだ、二人とも知り合いなのか？」

修「いや、チカが林檎先輩の知り合いだったとは…」

チ「近所のスーパーでちょっと助けてもらって」

ご飯の件だね。

あ、今日も泊まってレイジの晩御飯食べていこう。

「あー、支部長(ボス)には会った？」

修「はい、それで三人でチームを組むことになりました」

「そっかそっか。じゃあ二人は私の同期だ」

遊「林檎先輩ってボーダーに入ってるんじゃないの？」

「ほら、正式入隊は1月8日だから。それまでここでずっと訓練してるのさ。暇なとき相手になってよ」

遊「俺でよければ(三ε三)」

遊真と日時未定の試合を約束し、机の上にあったまんじゅうを食べる。

うん、こしあん最高。

「目標は？」

修「Ａ級になって遠征に行くことです」

予想というか、もう知ってたけど聞いてみた。

知ってることを知らないふりをするのは案外難しいものだ。

気を付けていないとぼろがすぐに出る。

だからその可能性をできるだけ削ぐ。

まぁ、迅は少なからず気づいているかもしれないけど深くは聞いてこないし放置して大丈夫でしょ。

「そっか。まぁ頑張れ」

遊「先輩はなんでボーダーに入ったの？」

この子に嘘は通じない。

なら正直に話すしかない。

「自分探し、っていうのもおかしいけど…。言うならば探し物してるから、かな」

チ「探し物？」

「そ、どっかに落っことしちゃった大切なもの。落とした直後に気づいてて拾えたはずなのに、わざわざ拾わなかったものを現在探してるんだよね～。いやぁ、まさかこの年で探し物をする羽目になるとは…」

修「……(汗)」

遊「ふむ？」

「あれ、難しすぎた？というか抽象的すぎた？」

でも、これ以上は言いたくない。

嘘じゃないから許してねん♪

「というか迅さんどこ？今日も訓練付き合ってくれるって約束してたんだけど…」

栞「迅さんなら本部だよ」

「え～。マジか…。まぁいいや。課題でもやってよう」

栞「成績危ないんでしょ？」

「国語と英語がね。ほかは問題ないよ、むしろ成績優秀」

困ったように笑って部屋を出た。

…勉強とかダルイな。

寝よう。

レイジが起こしに来るまで、ゆっくりと。