拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ3)

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第１話　木霊林檎ページ3

私は生まれてこの方、特別なところなどなく育った。

特別不幸だったわけでも……あれ、不幸だったのか？

うん、不幸だった。

両親は私が中学生の時にとある事情でいなくなるわ、普段から結構階段から落ちるわ…。

うん、今思えば散々な人生だった。

でも、そんな平凡で…いや不幸な人生でも最後に人を助けられたのならまだましな人生だろう。

というかなんでこうやって思考できてるんだろ。

無神論者である私にとっては魂なんて物も信じてないんだけど…。

バッ

いきなり周りに光が満ち、眩しすぎて目を覆う。

神「bravo！！実につまんなくて不幸な人生だったようだね！」

目の前には確かに人がいる。

そのはずなのに、顔がわからない。

声も中性的すぎて男か女かすらわからない。

神「ん？まだ寝てるのかい？いやそんなわけないよね！」

「誰」

神「わかりやすい質問だね。ぼくは神様ってやつさ！」

「すみません、私無神論者なんでそれ以外の回答でお願いします」

神「え…え？君ちょっと変わってるって言われない？」

「言われますけど何ですか神様(笑)」

神「(笑)まで丁寧に言わなくていいから！！もう、僕は本当に神様だってば！」

自分は神様だーって言われても顔も見えてないしどんなリアクションをとれっていうんだ。

神「あ、顔見えてないのか。いやー、高貴すぎるってのも悩み物だよね～」

あ、何か言外にお前らなんて下品で野蛮なホモサピエンスとか言う動物には俺様の顔は見るに値しねぇんだよ(笑)って言われた気がする。

林檎さんマジオコですよ？

神「かなりひどい被害妄想だね！？」

「心読むなよ神様(笑)」

「だから(笑)いらないから！！」

そういった瞬間美青年が出てきた。

誰だコイツ。

「なんかむかつくイケメン君初めましてサヨウナラ」

神「うん、イケメンってところはうれしいけど、まずはじめましてじゃないしサヨナラもしないよ？」

「で、誰ですか」

神「神様」

「ごーあうぇい」

神「遠くに行けなんて言われても困っちゃうなぁ」

「Die」

「なんでそこだけ無駄に発音イイの！？というか神様だから死にません！話聞いて！」

いきなり人の人生をつまんなくて不幸って言った野郎が何言ってるんだろうね。

神「すみません。お願いですから話を聞いてください」

「よかろう」

神「ありがとうございます(あれ、立場逆転してるような…)」

とりあえず話を聞いてみるか…。