拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ19)

今日:15 hit、昨日:17 hit、合計:309,590 hit

第17話　お偉いさんページ19

迅は椅子を引いて腰掛ける。

私の分の椅子は用意されていないようなので迅の後ろの壁にもたれかかって待機するとしよう。

そして誰も私のことに気づかないでくださいお願いします←

迅「お、キミは？」

？「あ、三雲です」

迅「ミクモくんね。おれ、迅。よろしく」

三雲修。

確かまだC級で体力もトリオン量もそこそこ。

でもちゃんと考えて行動する頭がある、だっけ？

まぁ、いいや。

どうせ玉狛に来るんだろうし。

そんなことを考えていると最高責任者である城戸指令が話し始めた。

城「そろったな。本題に入ろう。昨日から市内に開いているイレギュラー門の対応策についてだ」

忍「待ってください。まだ三雲君の処分に結論が出ていない」

とかお偉いさんたちががやがやと…。

正直暇だったから栞に進めてもらったスマホゲームをやって暇をつぶすことにした。

こっち見てなさそうだったから大丈夫かな～と思っていた。

だが、…忘れていた。

私は何処までも不幸ということを…。

迅「お前はどう思うんだ？」

「すみません、聞いてませんでした。どういう話でしたっけ？」

スマホを電光石火でしまって迅に目線でﾀﾋねと訴える。

わざとだろ。

迅「ミクモくんが違反をしたことについて、お前はどういう処分を下すべきだと思う？」

「私が言ったところででしょう？それでもいいというなら言いますけど」

忍「迅、さっきから思っていたがその子は誰だ？」

忍田さんが言った”その子”は間違いなく私だろう。

というか、18歳でその”子”なんだろうか…？

迅「俺の弟子」

「先ほど沢村さんに会った時に弟子になっていることを知らされた木霊林檎です。どうぞよろしくお願いします」

嫌味をたっぷり込めて自己紹介をする。

にもかかわらず迅は相変わらずヘラヘラとしている。

ちょっとむかつく。

そして、弟子という言葉に三輪君が反応したのを見逃さなかった。

後が怖いよ。

泣きたい…。

迅「で、どう思うんだ？」

「そうですね。確かに規律を守ることも大切だと思います」

修「う……」

鬼「そうだろう」

「ですが、規律を守って人を見殺しにするくらいなら規律を破ったほうが偉いのではないかと。何事も規則やルールは大切で守らなければならないことだとは思いますが、考え方がその一点に絞られてしまうともともとの”人助け”という観点がおろそかになってしまうのではないでしょうか」

迅「さすがおれの弟子」

それ関係ないだろ。