拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ11)

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第９話　不幸② ページ11

米「先輩さ、そんなに襲われるならボーダー入れば？」

三「確かに、自己防衛という名目では役に立つとは思いますが…。あまりおすすめしません」

昨日の夜、助けてもらったときに言われた言葉だ。

とりあえず学校に行って、授業受けよう。

と言っても、そんなに勉強しなくても一回やった無いようだから問題はないはずだけど…。

というかボーダーかぁ。

『お前は空っぽなんだよ。何か、打ち込めるものを見つけろよ。早いうちに』

恩人ともいえる人に言われた言葉。

うーん、まぁ、理由としては十分だけど…。

…もういいや！

落ちるところまで落ちてしまえ。

どうせ私は不幸なんだから。

今更怪我しようが、死のうが悲しんでくれる人もいない。

なら、ちょっとは人類の役に立とう。

それが、自己満足だったとしても、だ。

さて、入ることを決めたはいいが、どうしたらいいんだ？

三輪君達にはあんまり関わりたくないしなぁ。

出来れば忍田さんの派閥に入りたいけど…。

一番厄介なことがなさそうだし。

…うーむ。

授業中もずっとそんなことを考えていて、今日は体調不良で早退。

まあ、昨日あんなことがあったのを教師も知っているのか快く認めてくれた。

チョロイな。

適当に歩いてたらまたネイバー出現するでしょ。

というわけで、当てもなく歩く。

と、誰かにぶつかってしまった。

いくら歩いているとはいえ、ちゃんと前は確認するべきだったか。

スマホをつつきながら歩くのはやめましょうね～。

「すみません」

？「いえ……、ちょっと少しいい？」

「はい…？…っ」

こんなことってあるのだろうか。

いくらなんでも不幸すぎでしょ。

目の前にはボンチ揚を片手に持っている、

自称実力派エリートこと、

迅悠一が立っていた。